投稿動画を作るとき、自分の顔を出したくない人結構います。
「個人情報の特定が嫌」というのは過去のこと。
最近では、リアルすぎるリッチな映像よりも情報量を落としあえて解像度を粗くしたキャラクターが好まれる傾向が強まっています。
人の顔よりもしたしめるキャラの方がコミュニケーションを楽しめるという流れです。
自分の代わりに活躍してくれるバーチャルキャラの作り方を紹介します。
姿を見せないバーチャルアイドル
コロナ禍において市場を急騰させた業界の1つにVTuberがあります。
VTuberとは、「2Dまたは3Dのアバターを使って活動しているYouTuber」のこと。
顔出しNG。素性不明。
アニメ風美少女(が多い)の2次元のキャラクターがぬるぬる動きながら、雑談したり歌を歌ったりする投稿動画です。
登場したのは四、五年前。
初めのうちはオタク中心の閉じた世界の楽しみとみなされていました。
ところがここにきて、中心企業の1つ2017年創業のANYCOLORが新規上場したことから世間の注目を集めるようになりました。
「なぜVTuber事業はこんなに稼げるんですか?」
— 佐々木紀彦@「PIVOT」経済コンテンツアプリ (@norihiko_sasaki) May 1, 2022
とエンタメ社会学者の
中山淳雄さんに尋ねたところ、
早速、分析してくれました。@atsuonakayama
6月に上場するANYCOLORは
創業5年で売上高100億円突破、
営業利益率は3割です。
VTuberのポテンシャルは凄まじいですね😀 pic.twitter.com/t4IPbMw5ws
創業5年足らずで売上高100億円超というのだから驚きです。
一説にはYouTubeで稼ぐのはもう終わり、これからはVTuberだという声も聞こえるほどです。
なぜYouTubeは限界で、Vtuberに伸びしろがあるのでしょうか。
理由は収益の構造なのだとか。
YouTuberの収益は企業の広告費からまかなわれます。
それに対し、VtuberはYouTube広告費に加え、ファンや協賛企業に支えられている点が大きく違います。
人気のVtuberには固定客がいて、投げ銭やグッズを買ってくれます。
また、Vtuberは本人の代わりにキャラクターが使われているだけに、いろいろな場面に転用しやすいのも特徴の1つ。
キャラクターの著作権の保有のしやすさも含め、ビジネスの目印にしやすいことから、企業のタイアップ先としても注目されるのです。
バーチャルキャラクターを作るには
これからVtuberを始めようと考える人にとって心配なのがキャラクターです。
キャラクターを作ろうとしたら、絵心。つまり才能が必要です。
「絵が描けないけどVtuberになりたい」
そんな悩みに応えてくれるのが、Luppet というソフトです。
Luppet とは上半身の動きのみに特化した、Vtuber向けのトラッキングシステム。
トラッキングシステムとは、カメラで撮影した人物の動きを解析し、そのデータをもとにキャラクターを動作させてくれます。
このシステムにイラストデータを当てはめれば自分のお好みのキャラクターをアニメーションさせることができます。
Luppet のインストール
準備するのはパソコンとWebカメラ、それにマイクです。
WebカメラはZOOMなどに使う安いやつでOK。
マイクも音声認識用なので普及品でOKです。
デバイスが用意できたらソフトをダウンロードしてインストールします。
Luppetは体験版と製品版があります。
体験版:https://booth.pm/ja/items/1196507
個人向けライセンスキー(動作注意):https://booth.pm/ja/items/1216743
※Luppetは動作しなかった場合も返金できないので、まずは体験版を使って確認し、製品版にするかどうか決めましょう、
※企業版、エンタープライズ版はビジネス用です。
アカウントを取得するとダウンロードが始まります。
Luppetの設定
ダウンロードしたzipファイルを右クリックで展開し、Luppet.exeをダブルクリックで起動します。
日本語を選択。
利用規約を確認してアプリを起動します。
画面下の[PLAY]ボタンをクリックし、ログイン画面では「ログインせず体験版を始める」をクリックします。
するとホーム画面が表示されます。
ホーム画面の①使用するVRMファイルは「Shibu」をクリックします。
②VMR情報を確認し、③繋げたカメラを選択、④このモデルでスタートをクリックするだけです。
別のモデルを選びたい場合は、ファイル置き場を開くをクリックします。
開かれたフォルダに別途用意したVRMファイルを入れ、Luppetを再起動すれば選べるようになります。
設定画面に切り替わるので、
リップシンク設定を選んで、繋がっているマイクを選び、ESCキーで設定画面を閉じます。
これで準備完了。
体験版は透かしが入っています。透かしは製品版のライセンスコードを入力すると解除されます。
これでカメラに映った自分の動作に合わせてキャラクターをアニメーションすることができます。
別のキャラクターを選びたくなったら
キャラクターはVRMファイルという形式で作られています。
オリジナルのキャラクターに変えたい場合は3Dキャラクターを制作するソフトウェアを使うことで好みのものに差し替え可能です。
初めての人には、煩雑なセットアップもなく、すぐにインストールして始められる無料のツール VroidStudio をお勧めします。
ダウンロードサイト https://vroid.com/studio/releases
ダウンロードしたファイルを解凍してインストールするとデスクトップ上にホーム画面が展開します。
各種パラメーターやテクスチャ、髪を変えることで自分好みのキャラクターにカスタマイズすることができます。
設定が終わったら名前を付けて保存すると同時に、
Luppetに取り込むためエクスポートします。
エクスポートをクリックし、タイトルと作者の名前を記入、
OKを押して任意の場所に保存します。
Luppetを起動し、エクスポートしたデータを読み込みます。
[ファイル置き場を開く]をクリックします。すると保存先のフォルダが開くので、そのフォルダにVroidStudioで作ったエクスポートデータを格納します。
上記のようになれば取り込み完了。
VRMファイルが選択できるようになりました。
既存のキャラが物足りなく感じたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
スマホからVtuberになる方法
Vtuberの解説本
マニア必見!VTuber究極の解説本!Ver.4 行動経済学でバーチャルYouTuberの本質を分析 VTuber究極の解説本
初心者VTuber 登録者数100人突破するまでの道のりまとめました!
Windows PCでVRMアバターを表示し、特別なデバイスを使わずキャラクターを動かせるアプリケーションです。
まとめ
VTuberは確実に「新しいタレントビジネス」を定着させました。
自分のアバターに、歌を歌わせたりゲーム実況をしたり雑談したりするのもよし。
これから本格化するWEB3.0の先行投資として、ビジネスチャンスを探るのもよし。
素顔を見せないバーチャルアイドルに注目したいところです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Vtuber を書きます。