動画編集って、慣れてきた頃に必ずぶつかる壁、ありますよね。
「素材がちょっと足りない…」「数字の説明がぜんぜん伝わらない…」「ここ注目してほしいのに、画面じゃ分かりづらい…!」
──あれ、全部ぼくもめっちゃ経験してきたんですよ。
DaVinci ResolveやPremiere Pro、CapCut。それにFilmora 14様々な編集ソフトを使ってきた私がハマり続けてきた“編集者あるある沼”を、まるっと解決してくれるのが Filmora 15 の三つの目玉機能。
AIが自然に映像を延長してくれる「AI拡張」、数字やデータをプロっぽく見せられる「アニメーションチャート」、そして手書き風の強調がサッと作れる「ペンツール」。
正直、この3つが揃った瞬間、
「これもう、初心者の味方すぎるだろ……!」って声が漏れました。
この記事では、
“どんな人にこの機能が最強に刺さるのか”
“どんなシーンで役に立つのか”
を、瀬戸さんテンポで、わかりやすく本音で語っていきます。
じゃあいきましょうか。
「こんな人には、もうFilmora 15しか勝たんよ?」という話です。
Vlog・解説動画・プレゼンが一気にプロっぽくなる! Filmora 15 の三つの神アップデートとは?
Filmora 15で、公式がドーンと推してるのがこの3つ。
- AI拡張(AI Extend)
- アニメーションチャート(Animated Charts)
- ペンツール(Pen Tool)
この機能、説明だけ聞いても「どんな人に向いてるのか」「どんなシーンで刺さるのか」「どうやって使えばいいのか(手順付き)」がわからないと使ってみたいと思いませんよね。
この点を実務目線ガチめで攻めていきます。
① 撮り直しが嫌いな人へ:「AI拡張」は、編集者の味方すぎる
こんな人におすすめ
- 商品レビューやVlogで、「あ、エンディング短い…」って毎回後悔してる人
- タイムラプスや風景動画を、もうちょい長く見せたいのに素材が足りない人
- ショート動画で、Bロールの尺が足りなくて無理やりコピペで繋いでる人
要するに、「素材の尺がちょっと足りない問題」を、心当たりある人全員です。
こういうシーンでめちゃくちゃ効く
例:
ガジェット開封動画で、商品をカメラに向かってクルッと回して見せるシーン。
本当は 7秒くらいじっくり見せたいのに、撮れてたのは3秒だけ。
今までは、
- 無理やりスローモーションにしてヌルヌル感が崩れる
- 3秒のカットをコピペして6秒にして、途中の「カクッ」がバレる
こういう、ちょっとダサい戦い方をしてたわけですよね。
そこでAI拡張。
Filmora 15のAI拡張は、最後のフレームから続きの映像を生成してくれます。
ザックリいうと「カット尻に余裕ができる」というわけ。
AI拡張の基本的な使い方(超ていねい版)
- 素材をタイムラインに置く
- いつも通り、商品を回してるクリップをタイムラインにポンと置きます。
- 伸ばしたいクリップをクリックで選択
- クリップの右端にマウスを近づける
- 右端をグイッとドラッグするときに、
近くに**「AI Extend」みたいなアイコンやメニュー**が出てきます(バージョン表記は環境でちょっと違うことあり)。
- 右端をグイッとドラッグするときに、
- ドラッグして「どれくらい伸ばすか」を指定
- たとえば「+4秒」くらいに伸ばすイメージで、右に引っ張ります。
- プロンプト(指示文)を書く
ここが超・大事ポイント。
例: 「カメラはゆっくりズームアウトしながら、商品を中央に保ったまま、手の動きは自然に続く。」 みたいに、- カメラの動き(ズームイン/アウト・パン・固定)
- 何を見せ続けたいか(商品/顔/風景)
- 生成ボタンを押す → プレビューする
- 気に入らなかったらプロンプトを変えて再チャレンジ
- 「もうちょいゆっくり」「背景はそのまま」「手の動きは小さめに」など、
プロンプトをちょっとずつ変えていく感じです。
- 「もうちょいゆっくり」「背景はそのまま」「手の動きは小さめに」など、
実務でのリアルなメリット
AI生成機能は実写映像にも使えます。
番組制作の現場でよくあることですが、実はカメラマンと編集マンの仲はあまりいいことありません。その原因のほとんどがカメラマンから見ると撮れたつもりの絵が、編集から見るとつなげない場合が多いことです。
- 撮り直しに戻らなくていい
→ 自宅の片付け直し、電気のセッティングやり直し…全部ナシ。 - 尺合わせが異常に楽
→ BGMのサビや、テロップのアニメーションに尺をジャストで合わせられる。 - AI動画にも使える
→ 生成AIで作った短い動画の「あと3秒欲しい」を埋める用途にもかなり使えます。
カメラマンがミスしても、編集者がリカバリーできるのでこの機能、職場の精神衛生改善に役立ちそうです。
② プレゼン・解説系の人へ:「アニメーションチャート」で“数字地獄”から脱出
こんな人におすすめ
- 副業収益の推移をYouTubeで解説しているブロガーさん
- 会社のプレゼン動画で、売上・アンケート結果をオシャレに見せたい人
- オンライン講座やセミナーで、数字をわかりやすく伝えたい講師の人
つまり、「数字を見せる動画」を作る人全員に刺さります。
こういう動画で映える
たとえば:
- 「ブログのPVが3ヶ月でここまで伸びました!」
→ 棒グラフがシュッと伸びていくアニメーション - 「去年と今年の売上構成の違い」
→ 円グラフがぬるっと切り替わっていく - 「A案・B案の比較結果」
→ ランキング形式でバーがスライドイン
全部After Effects行きだったような表現が、
Filmora 15のアニメーションチャートだけで完結します。
アニメーションチャートの使い方(最初の一個を作るまで)
- Filmora 15を起動 →「新しいプロジェクト」を選択
- 背景になる動画を読み込み → タイムラインに置く
- 喋ってる自分の動画でも、BGM付きの背景動画でもOK。
- 上部メニューの「エフェクト」をクリック
- 左側のカテゴリから
「Video Effects」 →「AI Infographic」→「Animated Charts」
みたいな名前の項目を探します。 - 気になったチャートテンプレをダブルクリック
- 棒グラフ・円グラフ・折れ線・ランキング…いろいろあるのでまずは直感で。
- ポップアップでチャート編集画面が開く ここからがちょっと楽しいところです。
- Step A:データタブ
- CSVやExcelをインポートするか、
そのまま表を打ち替えて数字を入れていきます。 - 「カテゴリー列」「数値列」「時間列」などを、
どの列にするか指定できます。
- CSVやExcelをインポートするか、
- Step B:プレビュタブ
- グラフの色
- テーマ(ダーク/ライト系)
- フォント
- 画面の縦横比
を変えられます。
- Step C:その他の細かい設定
- バーの形・本数・間隔
- ラベルの位置
- 背景と枠線の色
- 見出し(タイトル)
- アニメーションの時間
- Step A:データタブ
- 「Add to Timeline」ボタンでタイムラインに追加
- プレビューして、位置・サイズを微調整
こうすると“それっぽいプロ動画”になるコツ
- ブランドカラーを決めて統一
→ チャンネルのテーマカラー(例:青×白)にグラフも合わせる。 - 1グラフ=1メッセージにする
→ 1枚のグラフで説明するのは「一番伝えたいこと」だけ。
ごちゃごちゃ詰め込むと、一気に安っぽく見えます。 - ナレーションとグラフの動きを合わせる
→ 「ここで急に伸びてますよね?」と喋るタイミングで、
ちょうどバーが伸び切るように、アニメーション時間を調整する。
これだけで、
「あ、ちゃんと作り込んでるチャンネルだな」っていう印象になります。
③ 画面にツッコミ入れたい人へ:「ペンツール」で“手書き感”を足す
こんな人におすすめ
- ガジェットレビューで、ボタンの位置を丸で囲みたい人
- ゲーム実況で、敵の動きに線を引いて解説したい人
- 旅行Vlogで、地図上に“ここからここまで行きました”ってルートを描きたい人
つまり、「ここ注目して!」を画面上でビジュアルに伝えたい人です。
ペンツールでできること、ざっくり
- 自由に線や図形(パス)を描ける
- 線にエフェクト(光る・ふちどり・アニメーション)をかけられる
- 描いた線をクリップに“くっつけて”一緒に動かせる(動きに追従)
なので、
- 手書き風の丸でツッコミ
- マーカーでなぞるような演出
- 地図上のルートアニメーション
このあたりを、一気に“人間味ある感じ”にしてくれます。
ペンツールで「ボタンを囲む演出」を作る手順
- ボタンを見せているクリップをタイムラインに置く
- 囲みたい瞬間で、一旦プレビューを一時停止
- 上のツールバーから**「ペンツール(Pen Tool)」**を選択
(アイコンでペンの先みたいなやつです) - プレビュー画面上で、ボタンのまわりをクリックしながら囲む
- 点をポンポン置いていくイメージ。
- 最初の点と最後の点をつなげると、きれいに閉じた形になります。
- 右側の設定パネルで、線の見た目を調整
- 色:黄色 or 赤がオススメ
- 太さ:2〜4pxくらい
- エフェクト:軽く光らせると“プロっぽさ”が出ます
- 「描画アニメーション」をオンにする
- 0% → 100% になるまでの時間を「0.5秒」くらいに設定すると、
「スススッ」と線が描かれる演出になります。
- 0% → 100% になるまでの時間を「0.5秒」くらいに設定すると、
- 必要なら、ボタンの動きに合わせてパスをクリップにバインド
- 被写体が動いている場合、
「クリップに追従」系の設定をオンにすると、ボタンと一緒に線も動きます。
- 被写体が動いている場合、
ゲーム実況 × ペンツールの鉄板パターン
たとえば、
敵がぐるっと回り込んでくる場面。
- 画面全体をキャプチャした動画の上に
- ペンツールで敵の移動ルートを描いて
- アニメーションで「後ろからこう来てますよ!」って線を動かす
これだけで、めちゃくちゃ分かりやすくて、かつちょっと笑える解説動画になります。
おまけ:NanoBananaでサムネ画像もAIに投げちゃおう
Filmora 15には、NanoBananaベースのAI画像生成も入っていて、
「画像をアップロードして、プロンプトで指示するだけ」でサムネ用の画像を作れます。
- 三大機能で動画そのものをリッチにしつつ
- NanoBananaでサムネもAIでサクッと用意
このセットで運用すると、
「動画作るたびに、毎回サムネどうしよう…」地獄からもだいぶ解放されます。
どの機能から触ればいい?
迷ったら、この順番がオススメです。
- AI拡張
→ 素材の“足りない問題”をまず解決。全ジャンルで役立つ。 - ペンツール
→ 手書きのツッコミや強調線で、動画に“あなたらしさ”を足す。 - アニメーションチャート
→ 解説系・プレゼン系の動画を作るときに一気に投入。
自分のスタイルに合いそうなところからでいいので、
「一つだけでも実戦投入してみる」と、編集のモチベがかなり変わります。
この点を実務目線ガチめで攻めていきます。













こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Filmora 15 の三つの神アップデートを書きます。