Filmoraで普通の文字をテロップするには一手間かかります。
Filmoraの画面左上にある「タイトル」をクリックするとたくさんのテロップのプリセットが出てきます。
ほとんどのプリセットはあらかじめアニメーションなどのエフェクトがついているので、この中から「字幕1か2」を選ぶ必要があります。
「字幕1か2」は文字がただ表示されるだけの普通の字幕となっています。
そのため好みのテロップデザインにするには [高度編集] を使う必要があります。
Filmora のダウンロードはこちらから行えます。
文字を編集する方法
「字幕2」の編集には二つの方法があります。ひつとは「プロパティ」を使って編集する方法です。
もう一つは「高度な編集」を使って編集する方法です。
「プロパティ」はトラックに入れた字幕の上で右クリックして「プロパティを表示する」をクリックするか、字幕の上でダブルクリックすると現れます。
ここではフォントや色、テキストのサイズや行間などの簡単な調整が行えるほか、Filmoraがあらかじめ用意したテンプレートも選ぶことができます。
簡単なテロップであればこの調整だけで十分役割を果たしてくれます。
しかし、テロップの位置合わせや背景となる図形の追加、影の処理などさらなる調整が必要な場合は「プロパティ」だけではできのせん。
高度編集の使い方
画面右下にある「高度編集」のボタンをクリックします。
すると「高度編集」画面が開きます。
「高度編集」画面の[カスタマイズ]からテキストを入力します。
ここでは入力したテキストを自由に配置することができます。
画面の上のツールバーからフォントやサイズ、縦書き、太字、斜体、文字の揃え方向、文字間隔の設定もできます。
新しいテキストを追加したいなと思ったら、「T+」のマークをクリックすると新しいテキストが追加されます。
「図形を追加」という所をクリックすると、矢印や吹き出しなどが入った別メニューが出現するので、文字の背景に図形を当てることもできます。
図形ではなく、パソコン内にある画像を読み込みたい場合は「画像を追加」をクリックします。
するとエクスプローラーが開くので、パソコン内の画像を読み込むことができます。
レイヤーの操作が必要になったら、「オブジェクトを配置」を使うことでそれぞれの文字や画像の重ね順を変更できます。
テキストの塗りつぶし
テキストの塗りつぶしは「高度編集」で行います。
単色での塗りつぶしのほか、グラデーションで塗りつぶしをかけたい場合も「高度編集」でできます。
Premiere ProやDaVinci Resolveでは、任意の画像をテキストでマスクすることで、画像を切り抜いて文字にすることができますが、このような効果は「イメージ塗りつぶし」を使って作ることができます。
任意のテキストを用意して、イメージ塗りつぶしを選択。
画像アイコンをクリックすると、エクスプローラーが開くので、パソコン内の画像を読み込みます。
するとテキストの塗りに当たる部分が画像に置き換わります。
テキストの装飾と保存
輪郭線やドロップシャドウも「高度編集」で行うことができます。
輪郭線の処理は「テキストの境界線」にチェックを入れることで編集ができます。
色や不透明度、ぼかし、サイズを任意の値にすることで輪郭線をデザインします。
民放バラエティ番組で使われるような多重輪郭線が作りたい場合は一手間必要になります。
- まずベースとなるテロップを作ります。
- このテロップをCtrl+CとCtrl+Vで同サイズで複製しそれぞれ輪郭線を作ります。
- 一方の輪郭線のサイズを拡大し塗りの色を変えます。
- 最後に二つのテロップを重ねることで二重輪郭線にするという方法です。
文字の訂正が必要になったら二度手間になりますが、今のところこの方法しかありません。
シャドウについてはあらかじめプリセットされているので、プリセットを適用した後の微調整となります。
今回作成したテキストをテンプレートとして保存することもできます。
「カスタムとして保存」をクリックして、テンプレートの名前を入力した後OKをクリックすると保存されます。
このテンプレートはクラウド上に保存されるので、一度保存すると別プロジェクトでも利用することができます。
まとめ
Premiere ProやDaVinci Resolveを使った編集に慣れた人にとってはちょっと癖のある仕組みなので使いこなすには慣れが必要です。
しかし、編集やデザインがある程度定型化された動画など、作りに手間暇かけられないような動画編集にはワンタッチで使えるFilmoraは効果を発揮します。
用途に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 高度編集 を書きます。