TikTokに注目が集まっています。
1分未満の動画はながら見ができる手軽さがあります。
そこでショート動画の流れが加速しています。
自撮り、ダンス、動物などサクッと見られる作品の再生回数が爆増しているのは尖った視聴者層と視聴習慣によるものですが、視聴者層が広がると同時にジャンルは広がっていくでしょう。
そこで私も、かねてから興味があった新刊書の宣伝をショート動画にしてインスタグラムに公開することにしました。
本の紹介ショート動画
最近公開したショート動画をポートフォリオがわりに並べてみました。
本をテーマにしたのは、番組づくりのネタ探しで書店との付き合いが長かったため。
加えて撮影する手間がかからないのが魅力です。
30秒のコメントさえ出来上がれば、編集は苦ではありません。
動画を撮らないで YouTubeショート を伸ばす方法 | ぶいろぐ
今回、人と会う機会に恵まれたので、自己紹介がわりに作品を見せたいと思いました。
インスタでは商品としての本にスポットを当てました。
そのため舞台裏の情報は載せられません。
使用機材
編集はすべてfilmoraで行いました。
経験ゼロでも大丈夫 簡単すぎる Filmora11 の使い方 | ぶいろぐ
ナレーションは人工音声VoicePeakによるものです。
VOICEPEAK を使ってナレーションを当てる方法DaVinci Resolve18 | ぶいろぐ
動画と楽曲素材は9割がたenvatoelementsを使いました。
envato elements アカウント登録とダウンロード方法 感想 | ぶいろぐ
「競争の番人」
人気新人作家の話題作です。テレビドラマ化もされます。都会的なエンターティンメントを意識して、背景動画は偶然見つけたスクランブル交差点のタイムラプス素材にしました。そのままでは尺が足りないことなどから、80パーセントに速度を落としたらコミカルな動きになりました。前作と作者の画像を足し、さらにたまたま素材の中から発見した男女の映像に意味を持たせてつなぎこみました。
「夢伝い」
土着的怪異譚ミステリーということでやや時代がかった和風素材を探しました。映像が決まったところで楽曲を探し、やや哀調ある音を選択しました。イメージを喚起するパーツや作家の素材があれば別の作り込みができたかもしれません。公開後版元の出版社からリツイートしていただきました。
「無敵のコミュ術」
素材動画を”ビジネス”で検索するとどうしても無機質な素材しか出てきません。手触り感があり背景にしても邪魔にならないイメージは、ニュースなどで使われる雑踏が無難です。素材集にbusiness+japanと入れて探したところ渋谷駅井の頭線通路をタイムラプス撮影した動画を発見。速度を80パーセントにしたところうまくまとまりました。映像の代わりに短いテキストを数フレームで切って連打したところ絵的なインパクトが生まれました。
「レジェンドアニメ」
30秒の枠の中に効果的なコメントを盛り込むには、作品の見どころを読者の立場に立って語る必要があります。読者のほとんどは作家のファン。さらに前作の余韻に惹かれて本作を手に取る人がほとんどです。背景のデザインは抽象で検索。邪魔にならないていどにアニメちっくな絵柄を採用しました。着地点は前作との違いを端的に表現した上で泣かせどころを紹介しました。
「俺ではない炎上」
緊迫感あるサスペンスミステリーです。緊迫感を伝えるには音楽が効果的。まず音楽を選んだ上で背景を探しました。タイトルが炎上ということで迷わず炎上の素材を選択です。固定客が多い作家さんなので写真を足して期待に答えました。人が加わることで圧倒的に親近感が生まれます。
「入れ子細工の夜」
人気のミステリー作家さんの新刊短篇集。素材映像を探しやすい恐怖やサスペンス、怪異などと違って、エンターティンメントの風味を映像で表現するのに苦労しました。後から見ると反省点がある作例です。作家さんのサイズは3分の2程度でよかったかも。
「ダーウィン事変」
コミックはかさばるので最近電子書籍で楽しんでいます。書影が物理的に撮影できないので素材はネット上から採りました。背景は立体感かる建築物を探しあて、本作表紙のぶら下がり感とリンクさせました。無理して背景を動画にすることはないです。平面画像はアニメーションしやすいので全作掲載して任意のエフェクトをかけました。視聴者が見切れないうちにカットをチェンジして吸うフレーム単位のエフェクトをかけると疾走感が生まれます。
「ずるい仕事術」
ビジネス本の背景は都会感のある抽象画像が当てやすい。夜の道路はボーっと眺めていられる定番クリップです。制作を始めたばかりの作品のため、Filmoraのエフェクトをかたっぱしから当てることで使えそうなパーツ探しに力を入れた作例です。
「マイクロスパイ・アンサンブル」
書籍ショート動画の二作目。人気作家・伊坂幸太郎さんの新刊を素材にして動画を制作・公開したところ、瞬く間に数十件の反応をいただきました。TikTokで書評動画は人気ジャンルになっていますがインスタでは動画として成立しているものはあまり見かけません。チャンスなのかスカなのかわからないけど反応がある以上、行動した方が正解です。
「TikTokハック あなたの動画がバズり続ける50の法則」
書籍を扱ったショート動画を作るきっかけとなった本。ガチでTikTokに挑むのは方向性としてちょっと無理があるので、まずはインスタで実験しようと動画にしました。決断の後押しをしてくれたのが編集ソフトと人口音声という二つのツールのおかげもあります。DaVinciで編集するには時間がかかるし、ナレーションを自撮りするのも超面倒です。おかげで一時間もあれば編集アップできました。
まとめ
書籍紹介動画の需要がどの程度あるか、それはやってみなければわかりません。
わかることは、自分がこの作業を楽しみながら続けることができるかどうか。作業時間をどこまで合理化できるかがポイントだということです。
継続しているうちに将来展望や問題点が見えてくるはずです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ショート動画 を書きます。