
「どんな編集ソフトがいいですか」という質問をされることがあります。
私が動画編集に使っているソフトはAdobeのPremiere ProとDaVinch Resolve17です。
映像加工にはAfterEffectsを使います。AdobeCC学生版を使っているお付き合いで[1]動画編集の仕事を請けるときこのソフトを指定する委託先が多いからという理由もありますたまにPremiere Proも使います。
質問する人が映像編集で食べていこうと考えているようであればこの二つのソフトを進めます。
でも相手が初心者なら二つのソフトは勧めません。
勧めるのはFilmora(フィモーラ)です。その理由を説明します。
目次
使える?私がFilmora( フィモーラ )を選ばなかった理由
Filmora(フィモーラ)は初心者にはわかりやすく、プラモデル感覚で簡単に動画が作れる編集ソフトです。
2022年2月25日の更新で最新版のバージョン11が登場しました。
特徴は様々なエフェクトが追加されたこと。共有の機能が拡充されたこと。キーフレームという動きの制御機能が使いやすくなったことなどです。
初心者が編集を楽しむための機能が増え、操作方法もどんどん簡単になってきたことを感じます。
しかし、数年前までは動画編集は簡単なものではありませんでした。
YouTube動画制作にはよく使われるのはPremiere ProやDaVinch Resolve17といった多機能なソフト。
使いこなすにはある程度の知識が必要です。
スクールに通っても仕事に使うまで数か月、独学ならさらに時間がかかります。

動画制作を仕事にしようと思ったら業界標準にあわさざるを得ません。
Filmora(フィモーラ)を選ばなかったのは、使う業界人が少なかったからです。
しかし、動画を楽しみたいのが目的であるならば違います。
わかりやすく、簡単で多彩な機能が楽しめるソフトの方がいいに決まっています。
この記事では動画編集ソフトFilmora(フィモーラ)の最新バージョン11の新機能を紹介しながらその素顔に迫ります。
Filmora11(フィモーラ)とはどんなソフト
- 初心者にターゲットを絞っているため使いやすい
- 無料版が試せるので自分に向いているか確かめられる
- 個人で楽しむソフトとして設計されている
- トランジョンなど使いたくなる特殊効果が多数用意されている
- 月極価格のサブスクリプションだけでなく、買取という選択肢も用意されている
Filmora(フィモーラ)とは知名度と人気が非常に高く、どこでも手に入るスタンダードなソフトです。
Filmora 11【無料版】は、こちらからダウンロードできます。
有名家電店のソフト売り場でも目立つところに置いてあります。
なので日本ユーザー数も非常に多い編集ソフトとして知られています。
サービスをこれだけ用意されると、あとは動画制作者のやる気次第。
仕事として色補正や音作りまでする目的がなければ、私もFilmora11(フィモーラ)を選択していたに違いありません。

Filmora(フィモーラ)シリーズの評判
スタンダードな編集ソフトをユーザーはどのように評価しているのでしょうか。
こちらは再生数10万回。ガンプラ愛好家のYouTuberホシのおもちゃ箱さんが最新バージョンであるフィモーラXのチュートリアル動画。
利用者の反響はこちら。
パッケージ版購入を決断が出来ました。非常に解り易い説明ありがとうございました。
なんか頑張れそうな気がしました!ありがとうございました。
まだ1カ月くらいですが、おかげで最近は編集作業が楽しくなってきました。
【動画編集 初心者向けチャンネル】さんのチュートリアル。
アニメーション機能でつくるカッコいいスライドショーの作り方動画です。
卒業ムービーを作っていたんで、大変勉強になりました。
HDの中に写真としてしまってあるより、ずっと気軽に見れるのが嬉しい。
超初心者向けWindowsムービーメーカーが使えなくなった今、それに代わるソフトとしてFilmoraに注目が集まっていることががわかります。
いっぽうこちらの動画では、ほかのソフトから乗り換えた感想が語られています。
今使っているのはPremiere Pro。最近使い始めているのはfimora9。「ソフトを実際に使ってデビューして貰えませんか」という話をメーカーから受け、「いろいろな動画編集ソフトに触れることが出来るのはありがたい」と動画編集ソフトを試してみた。使って見ると「結構いい」とガチで思った。どういう違いがあるか比較してみた。
評価すべき点、気になる点と、動画ではそれぞれ中立的な観点からFilmora(フィモーラ)の評価すべきポイントがわかりやすく紹介されています。
進化するFilmora(フィモーラ)
私が最初にFilmora(フィモーラ)を使ったのは2年前。
その後改善が繰り返され、最新バージョンのFilmora11にアップデートされました。[2]この記事も最新の情報に合わせて内容を更新しました

旧バージョンからの改善点
Filmora11では何がどう変わったのでしょうか。
- BorisFXとNewBlue FXの素晴らしいエフェクト効果が使えるFXプラグインが加わった
- Wondershare ドライブで音動画のアップロード共有を可能になった
- 音楽のビートに合わせて変化する視覚効果オートモンタージュの登場
- キーフレームをより動画の緩急を調整するスピードランプの追加
- キーフレームのマスクにも対応するように改良および最適化
- 1,000万を超えるストックメディアファイル
- 異なるカメラによってキャプチャされた複数の動画と音声を自動的に同期
メリット
- 値段が安い。Premiere Proは年間だとおよそ3万円だが、Filmora 11は年間6,980円と価格は据え置き。永続ライセンス、つまり買い切りだと、8,480円とプライスダウン。
- 初心者でも使いやすい。
- トランジションが豊富。
- テロップが豊富 (Premiere Proは自分で用意しなくてはならない)
- 動画の素材だけを用意しておけば、カットして詰めて場面転換にエフェクトを入れ、テロップとBGMを入れるだけでシンプルに動画を作ることが出来る。
ダウンロードから書き出しまで

ダウンロードサイトはWindowsとMac別々に用意されています。

インストールして起動した編集画面。左上にメディアプール、右上がプレビューモニター。
下段がタイムラインとオーソドックスなレイアウトです。

作業用アイコンは用途に合わせて一列に表示されています。

素材の読み込みは左のメディアから素材ファイルを指定すれば読み込めます。

4KとフルHDの二択。自分が作りたい方を選択します。

あとはどんどんタイムラインに乗せていくだけ。不要な部分をカットをしたくなったら、シークバーに鋏マークがあるので、カットしたい部分にバーを合わせて、その上をクリックすればカット終了です。

オープニングロゴは「タイトル」をクリックするとテンプレートが出てくるので使いたいものをクリックしてタイムラインに乗せるだけ。

BGMもあらかじめ用意されているので、同じくドラッグ&ドロップします。
これで編集終了。

書き出しは、右端のアイコンを押すと設定画面が出てきます。
エンコードはh.264とMPEGの二種類から。事実上h.264がYouTubeの標準なので迷うことはありません。

書き出しボタンをクリックすると動画ファイルが出来上がりました。

気になる商用利用について
以前のバージョンでは、個人が制作した動画で収益を得ようとした場合は「商用ライセンスを使う必要がある」となっていました。
今回、個人プランによれば「制作した動画をYoutubeやFacebookなどのソーシャルメディアプラットフォームに投稿すること」の一文が明記されました。
YouTubeで広告収益を得る際はFilmora個人プランでOK!ということです。
まとめ
私が選択に迷った2年前と比べてFilmora11(フィモーラ)の機能は大幅に向上しました。
初心者目線で見た話題の編集ソフトを比較するとこんな感じがします。

iMovieじゃ物足りない。DaVinci Resolveは言ってることがわからない。Premier ProやFINAL CUTは価格的に手が出せない・・そんな悩みを抱えた動画編集者。動画を撮って手軽に編集を楽しみたいというライトなユーザー。
操作手順がわかりやすく、用途が限られた Filmora(フィモーラ) はまさにベストチョイスだと思います。
ダウンロードはWondershare公式ページから行えます。
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参考:Filmora(フィモーラ) 商用ライセンス

Filmoraの購入ページによると、非商用利用と商用利用の違いはこう定義されています。
[非商用利用とは]
ここで定義する非商用利用とは個人・会社での使用に関わらず、収益・収益化を目的としない動画作成を意味します。
非商用利用の一例
・どのような形であれ対価の支払いを受けない
・営利目的用途の制作物作成を目的としない
・商業サービスの提供・宣伝を目的としない
具体例:
・個人の趣味で作成および加工した映像をYoutube・Facebookなどに動画をアップすること
・社内使用での説明資料、作業指示が目的での作成など
[商用利用とは]
ここで定義する商用利用とは、個人、法人に関わらず利益を得ることを前提とした営利目的で製品を利用することを意味します。
具体例:
・作成した動画を企業HPにアップ
・個人で制作した映像の販売・利益計上を目的とした動画作成
・集客やサービス提供・宣伝を目的とした商品マニュアルやPR映像などの作成
・放送・映像の制作を目的とした制作会社様でのご利用