【2023】Filmora12で モザイク をかける方法

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 モザイク を書きます。

DaVinci もAdobeも使いますが、「安い早い旨い」と三拍子揃った動画が作りたいならFilmora12(フィモーラ)を選ぶのが安心です

でも、TikTokやYouTubeショートのようなエフェクトてんこもりの動画をつくるには便利な機能が詰まっているからです。

Filmora12は複雑な映像加工には向いていません。プロジェクトファイルも合わせて納品するような商用動画にも不向きです。

対象の動きに合わせてモザイクをかけるなど、ちよっと手間がかかるモザイク処理のやり方をご案内します。

Filmora11の操作方法はこちら

モザイクのかけ方

最新版のバージョン12が登場

Filmoraのモザイク機能(ぼかし機能)

Filmora12は動画編集を始めたばかりの人でも複雑な演出が楽しめるよう設計されたソフトです。

コントロールパネル上にカタログのように並んだエフェクトをクリップにドラッグ&ドロップするだけで手間のかかる作業が大幅に省けるので超便利です。

ただし、エフェクトにない作業、例えば動きに合わせてモザイクを移動するような編集をするには、機能を使い分ける必要があります。

  • 動きの少ない動画や、画像・写真にモザイクやぼかしを入れるにはエフェクト機能を使う
  • 動きの大きな動画はモーショントラッキング機能を使う

それぞれ長所短所があるので、シーンによって使い分けましょう。

エフェクト機能の使い方

「エフェクト」⇨「ビデオエフェクト」⇨「ユーティリティ」の順番で選択する。

「モザイク」のエフェクトをタイムラインのビデオトラック1の上にある空きスペースにドラッグ&ドロップします。(動画に重ねてもOK)

すると、自動的にビデオトラック2が作成されてモザイクのエフェクトが追加されます。

追加されたエフェクトは、中央に○や□が付いた枠が表示されています。

この枠をドラッグし、モザイクやぼかしで隠したい所に合わせます。

人物の顔のみを選択する

モザイクをかける対象が人の顔だけの場合は「ユーティリティ」の項目の中にある「フェイスオフ」というエフェクトを使用します。

自動的に人物の顔を認識してモザイクを入れてくれるようになっています。

適用範囲を調整する。

モザイクのエフェクトをダブルクリックすると、詳細設定画面が表示されます。

その中に、範囲や位置を調整できる項目があるので、クリックすると、様々なぼかし方やモザイクの適用範囲の調整ができます。

ぼかし具合や不透明度を調整して、モザイクやぼかしの強さも調整できます。

背景をぼかしたい場合

「チルトシフトサークル」というエフェクトを使うと、画像の中心を円として周りをぼかすことができます。

  1. 「エフェクト」⇨「ビデオエフェクト」⇨「ユーティリティ」の順に選択。
  2. 「チルトインサークル」をドラッグ&ドロップで追加する。

モーショントラッキング機能の使い方

クリップの中で対象が動き回るなど、対象の動きに合わせてモザイクをかける場所を移動させたい場合があります。

そんな時はFilmoraのモーショントラック機能を使って、モザイクを動画の一部に追従させることができます。

モザイクを追従させる方法(モーショントラッキング機能)の使い方

  1. モザイクを追従させたい動画をダブルクリックして「モーショントラッキング」を選ぶ。
  2. 白枠を被写体に合わせて「追跡開始」を選択。
  3. 項目から「モザイク」を選択し、編集する。

モザイクの代わりに画像を追従させる方法

人の顔などに直接モザイクをかけると、見た目の印象がよくない場合があります。

そんな時は、モザイクの代わりにぼかしを使うと印象がかわります。

それでもイマイチという場合は、ぼかしの代わりにイラストなどに置き換えると印象がグッとかわります。

イラストを追従させるにはモーショントラッキング機能を使います。

モザイクを選択する際、イラストを読み込むことで、イラストや画像などをモザイクの代わりに置き換えることができます。

この動画が分かりやすく解説しています。

一つのクリップに複数のエフェクトを入れる方法

Filmoraは原則一つのクリップにかけられるエフェクトは一つです。

また、複数の被写体にモザイクをかけたい場合などは、モーションコントロールがかかっていると対応できません。

画面上で二人の人物がすれ違うようなシーンなどですね。

そんな時は、一手間かけることで異なる動きに合わせてモザイクをかけることができます。

まず、モザイクをかけたいクリップをタイムライン上に置きます。

次に、このクリップをモザイクをかけたい数だけ複製して上のトラックに配置します。

それぞれのクリップでモーションコントロールを行うことで複数のモザイク処理ができます。

ただし、この方法にはコツがあります。

そのままでは上のクリップが下のクリップを隠してしまうため、下のクリップのモザイクが見えません。

下のクリップのモザイクを見えるようにするには、モーショントラッキング処理をした上のクリップの「トラックの非表示」をクリックし、上の動画を非表示にします。

作業が少し複雑になりますが、これでクリップ上で異なる動きをする対象物にモザイクをかけることができます。

この作業はトラックの非表示という処理が必要なので、別途このシーンだけ中間素材として作り込んでおくと作業が楽になります。

Filmoraのモザイク機能でできないこと

繰り返し言いますが、Filmora12は動画編集を始めたばかりの人でも手軽に複雑な演出が楽しめるよう設計されたソフトです。

なので、できると思っていたことでも、状況によっては使えないことが発生します。

よくあるのが「複数エフェクトの重ねがけが制限されること」です。

例えばクリップに以下のようなエフェクトがかかっていた場合。

キーフレーム機能。
アニメーション機能。
パン&ズームやクロップ機能。

動画に何らかの編集効果が適用されているとモーショントラッキング機能が使えません。

このような場合は、上記のようなエフェクトを別途処理し、動画素材として用意することで対応できます。

あらかじめアニメーション部分だけ加工した素材をつくるようなもので、これを中間素材といいます。

中間素材の作り方

中間素材とは、本編集で使うプロジェクトとは別に、もうひとつプロジェクトをつくり、そのプロジェクトを使ってつくる素材です。

料理で例えると、ラーメンの具材であるチャーシューをあらかじめ別に作るようなものです。

先に解説したクリップに複数のモザイクを当てる場合や、シリーズ構成の動画タイトルを別途つくっておくなどが挙げられます。

作り方は普通の編集と同じです。

出来上がった動画は一旦MP4などの形式で出力します。

出力した動画ファイルを本編集に使うプロジェクトに取り込んで編集します。

直しが必要になったらその都度、中間素材を編集して書き出したものに入れ替えるだけなので整理もしやすくなります。

最新版のバージョン12が登場

まとめ

撮影中に意図せず映り込んだ人の顔や宣伝広告。

個人で楽しむだけなら問題ありませんが、不特定多数が視聴できる場所で公開すると思いがけないクレームが発生することがあります。

撮影時に了解が取れない場合などは、個人や事物が特定できないように画面を処理しておきましょう。

取材系の動画編集ではモザイク処理は身につけておきたい基礎技術です。

使いこなせるようになっておきたいですね。

filmora

Filmoraのモザイク機能に関するよくある質問

モザイクのフェードイン・フェードアウトはできますか
Filmora12には、モザイクの粗さを変更する設定がないことから、モザイクがかかる際にモザイクの粗さが変化するような演出はできません。
クリップの同じ位置に固定されてモザイクがかかってしまいます。かけたいシーンだけ、かけたい位置にかけるには、どうしたらいいのでしょうか?
動画の中の対象物が移動しない場合。モザイクをかけたいタイミングでクリップをカットして、分割したクリップごとに位置や大きさを設定することで対応できます。