iPhoneで録画した動画がDavinci Resolve に読みめなくて困ったことありませんか。
読み込ませたところ、正常に再生できない現象が起きました。

Davinci Resolve はappleで使われている動画ファイル形式MOVには対応していたはずです。
結論から先に言うとWindowsがH.265に対応していないことが原因でした。
なぜ読み込めないのか。解決策を探りました。
iPhone で撮影した動画がDavinci Resolveで 再生できない
「DaVinci Resolve で読み込めるはずのMOVファイルが読み込めない」
動画ファイルの調子がおかしいと気づいたのは、メディアを一括して読み込んだときのことでした。

読み込みすると表示されるアイコンがいつもと違います。
普通ならサムネイル画像に撮影した映像が見えるはずのファイルがそろってオフライン状態を示すマークのままです。
「いや、おかしいでしょ。DaVinci ResolveはMacにも入っているし」
と、ぶち切れながらネットで「DaVinci Resolve MOV 読み込めない」と検索しました。
するとこんなヒントが見つかりました。
動画編集に使う動画素材は予めその仕様を知っていることが前提。当該ファイルをフリーMediaInfo等で調べて把握して下さい。
「その仕様を知っていることが前提」ってなに言ってるの?
どうやら、「ぱっと見外見は正常に見えるファイルでも、持ち物調査したらヤバいものが出てきたようなファイルがある」といっているようです。
なので、身体検査をすることにしました。
MediaInfoというのはフリーの動画解析ソフトです。調べられるのは以下のデータ。
- コーデック
- フレームレート
- ビットレート
- アスペクト比
- 映像方式(インターレース、プログレッシブ)
Davinci ResolveはMOV形式にも対応していますが、ひょっとしたら編集環境に問題がある可能性もあります。
例えば「コーデックが適応していても、携帯動画等はデータ量節約のためフレームレートがVFRの場合があり、動画編集ソフトで扱えない場合もあります」とか「Radeonシリーズのグラフィックボードに問題があるかもしれない」という説も飛び交っています。

インストールしたMediaInfoに、読み込めなかったMOVファイルを入れて解析しました。
すると・・・・。
ビデオストリームにHEVCという見慣れない形式が見えるじゃありませんか。
いつものMOVファイルなら普通はmp4です。
HEVCとは何か。調べてみるとこんなブログに行き着きました。
Windows 10 で Fujifilm X-T3 の H.265 動画ファイルを扱うためには Microsoft HEVC 拡張機能のインストールが必要│FUJI X がある生活

ブログを開くと、DaVinci Resolveのスクリーンショット。
このブログの主も私と全く同じDaVinci Resolveの症状に悩んでいたのです。
HEVCとはH.265のことでした
HEVCとは最新の圧縮形式であるH.265 形式のこと。
ふだんよく見るH.264よりも新しい形式です。
実は、H.265 形式は「Davinci Resolveの見えない現象」の原因という以前に、標準装備のWindows10で開くことができない形式だったのです。
Windows10でH.265は見えない
いや、困りました。
でも、最新の規格には、古い規格に合わせるための解決策があるはずです。
さらに調べると互換情報を発見しました。
Microsoft から H.265(HEVC)のコーディックが無償で公開されているので、インストールすることで Windows 10 で H.265 形式のファイルを取り扱うことが出来ます。インストールするのは「デバイス製造元からの HEVC ビデオ拡張機能」というやつです。
Windows 10 で Fujifilm X-T3 の H.265 動画ファイルを扱うためには Microsoft HEVC 拡張機能のインストールが必要│FUJI X がある生活
Microsoftストアで「デバイス製造元からの HEVC ビデオ拡張機能」を検索すると見つかる「HEVCビデオ拡張機能」というアプリが問題を解決してくれそうです。

さっそく「入手」をクリックしてインストールしました。

Windowsで「すべてのビデオ」のMOVファイルを開いてみます。
サムネイルはしっかりした映像になりました。読み込み成功です。
編集ソフトも正常に戻っているはずです。
Davinci Resolveに戻ってファイルを見てみると。

ファイルは正常に動作していました。
このことから、iPhoneで録画した動画ファイルの読み込みにDavinch Resolveが失敗した原因は、Windows10がH.265に対応していなかったことが(たぶん)原因であることがわかりました。

結論
私のように、iPhoneで録画した動画をWindows版Davinci Resolve に読み込ませたとき。
うまくいかなかった場合は、WindowsがH.265に対応していないことが考えられます。
Microsoft から無償で配布されている H.265(HEVC)のコーディックをインストールすれば解決できるかもしれません。

まとめ
Davinci ResolvesとMOV形式は、編集環境に問題があることが考えられます。
コーデックが適応していても、携帯動画等はデータ量節約のためフレームレートがVFRの場合があり、動画編集ソフトで扱えない場合。
Radeonシリーズのグラフィックボードに問題があるかもしれないなどです。
うまくいかなかったら、フォーマット変換ソフトでH.265のファイルをいったんmp4コンテナ形式に変換してからDaVinciに取り込むとうまくいくかもしれません。
あきらめず挑戦してみてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 再生できない を書きます。