【Pr】負荷がかかるクリップのコマ落ちを予防する「レンダリング」の賢い使い方 | Premiere Pro

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Pro でコマ落ちを回避する方法を書きます

Premiere Proで動画編集をしていると、再生中にカクカクしてしまう「コマ落ち」に悩んだことありませんか?

動画編集では特に、エフェクトを追加したり、高解像度の素材を扱ったりすると、クリップの一部で再生がスムーズにいかなくなることがあります。

そんなとき役立つのが当該クリップのみ「レンダリング」してみると再生が滑らかになることがあります。今回は、初心者でも分かりやすく、Premiere Proのレンダリング方法を解説します!

Premiere Pro 初心者向け:コマ落ちを回避する「レンダリング」の基本と実践

コマ落ちの予兆はタイムラインバーで発見できる!

Premiere Proのタイムラインをよく見ると、バーの色が黄色になっている部分があります。これが、編集内容に応じた再生の負荷を表しています:

赤いバー:エフェクトや高解像度素材など、再生が特に重くなる箇所。

黄色いバー:負荷がかかるが、ギリギリ再生できる状態。

緑色のバー:レンダリング済みで、スムーズに再生可能な箇所。

赤や黄色の部分は、特にコマ落ちしやすいので、レンダリングして負荷を軽減しましょう!

赤いバー状態をレンダリングで解消する

1. タイムラインの確認

タイムラインで赤いバーになっている部分を確認します。ここが負荷が高く、再生しにくい箇所です。

2. レンダリングの実行

赤いバー部分を選択(選択範囲をドラッグ)。

• メニューバーから「シーケンス」をクリックし、**「選択範囲をレンダリング」**を選択します。

3. レンダリングが完了するとバーが緑色に変化

緑色になれば、その部分はスムーズに再生できるようになった合図です。

そもそもレンダリングって何?

レンダリングとは、簡単に言えば、編集ソフトに対して「この部分を再生しやすい状態にする」という作業のことです。Premiere Proで編集した素材には、エフェクトやトランジション、カラー調整などが適用されていることが多いですよね。これらはソフトがリアルタイムで計算して再生しているため、再生中にカクカクする「コマ落ち」が発生することがあります。

レンダリングを行うとどうなる?

• 編集内容をあらかじめ計算・書き出して保存。

• 再生がスムーズになり、コマ落ちしにくくなる。

• 作業効率がアップする。

レンダリングの注意点

レンダリングには時間がかかる

素材が長かったり高解像度だったりすると、レンダリングに数分以上かかることがあります。作業効率を考えて、必要な部分だけをレンダリングしましょう。

• 編集中は他のアプリを閉じるなどしてPCの負荷を軽減しましょう。

• 必要に応じてプロキシ(軽量な動画データ)を作成して作業すると効率的です。

プロジェクトの保存を忘れずに

レンダリング後はプロジェクトを保存しておくと安心です。

PCの性能をチェック

コマ落ちが頻発する場合、PCのスペックが編集内容に追いついていない可能性もあります。設定を軽くするか、素材をプロキシ(軽量データ)に変換する方法も検討してください。

黄色いバーもレンダリングしてみよう!

最近では、黄色いバー部分でも再生がカクつくことがあります。黄色いバーをレンダリングする方法も覚えておきましょう。

1. インポイントとアウトポイントを設定

• 黄色いバー部分の最初にインポイント(Iキー)を設定。

• 最後にアウトポイント(Oキー)を設定。

2. インからアウトをレンダリング

• 「シーケンス」タブから**「インからアウトをレンダリング」**を選択します。

3. 黄色いバーも緑色に変化

これで黄色い部分も負荷が軽減され、スムーズに再生可能になります。

ショートカットキーに割り付けてさらに時短

Premiere Proショートカットキー画面の検索ボックスから「インからアウトをレンダリングする」を選択します。「option+R」でインからアウトをレンダリングするを選ぶとワンクリックで作業を始めることができます。

全体的に再生がカクつく場合の対応法

全体的に再生がカクつく場合の対応法は別記事にまとめました。

まとめ

レンダリングでストレスフリーな編集を!

レンダリングは、コマ落ちを防いで快適に編集作業を進めるための重要なプロセスです。まずは赤いバーをレンダリングし、余裕があれば黄色いバーもレンダリングすることで、編集中のストレスをぐっと減らせます。

これを覚えておけば、Premiere Proでの動画編集がもっと楽しくスムーズになりますよ!年末年始のプロジェクトも、ストレスなく進めていきましょう!