手前から奥までくっきり撮すには” 被写界深度 を深く”が鉄則

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 被写界深度 を書きます。

BMPCC4Kで撮影をするようになって悩むのがピント合わせです。

オートフォーカスが使い物にならない上モニターが見づらいので、意図せずピンボケの絵を撮ってしまうのです。

ピントがボケないように撮影するにはどうしたらいいのでしょうか。

手前から奥までくっきり撮すには” 被写界深度 を深く”が鉄則

なるべく明るいところであまり近寄らず広角レンズを使い、F値を大きく、つまり絞りを最大絞って撮ることです。

こうすることでピントの合う範囲を広げることができます。

このように手前から奥までくっきり撮るには”被写界深度”という光学の基礎について学ばねばなりません。

被写界深度 とは

被写界深度とは、ピントが合っている範囲のことを言います。

ピントが合っている範囲は、①レンズの絞り(F値)、②レンズの焦点距離(広角~望遠)、③撮影距離により決まります。

この三つには法則性があります。

レンズの絞り値が小さくなる。つまり明るくなるほど被写界深度は浅くなります。

レンズの焦点距離が長くなるつまり望遠レンズほど、被写界深度は浅くなります。

被写体とカメラの間の距離が短くなるほど被写界深度は浅くなります。

浅くなるということはピントの合うゾーンが短くなることです。

ピントを合わせたければゾーンをできるだけ長くしなければなりません。

広角レンズを使い目いっぱい絞って、遠くのものを撮影すると被写界深度は深くなり、ピントが合う範囲は大きくなります。

被写界深度が浅く、被写体の前後の部分にピントが合わないことをボケと呼びます。

海女中カメラマンの世界ではボケの引き出し方が話題になります。

きれいなボケは「ボケ味」と呼ばれ、それを撮影するため高価なレンズを手に入れる人もいます。

しかし記録性を重視するニュース・ドキュメンタリー映像では芸術性は必要ありません。

フルタニ
駆け出しのころ、人手が足りなくてニュース現場の撮影に駆り出されました。手渡されたカメラはCanonのスクーピックという16mmのシネカメラです。このカメラの特徴は経験がなくても使える広角6倍ズームレンズが搭載されていること。先輩カメラマンからは、「ピントのことは考えず、ズームは使わず広角で寄って撮れ」といわれた記憶があります。これでシロートに毛の生えたような私でも問題なくニュース映像をオンエアすることができました。

まとめ

カメラマンが絶対避けたい撮影ミスは、次の三つだといいます。

①スイッチを押したつもりで撮影してしまう「逆スイッチ」

②明るい部分が露出オーバー、暗い部分が露出不足でおきる「白トビ、黒つぶれ」

③ピントが合っていない。

基本的なミスを避けるには、スポーツと同じ反復練習の積み重ねしかありません。

高度な技術を身に着ける前に克服したい課題です。

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