2022年6月6日にYouTubeの規約改訂が行われました。
その影響で、VTuberの「ASMR」動画が非公開対応になる事例が発生しています。
ASMRは人気のジャンル。
「感覚に訴える!話題の ASMR 動画 注目5選」と記事にした私にすると気がかりなニュースです。
(株)クリエイトリングよりお知らせ
— あおぎり高校職員室 (@AogiriHS) June 6, 2022
Youtube側の規約が変更されたことを鑑みて所属VTuberのASMRのアーカイブを非公開に致しました。
本件につきましてはYouTube側に問い合わせておりますので、返答内容次第ではアーカイブを再公開致します。
よろしくお願いいたします。
【おしらせ】
— 迷夜ゆめ@おじ高生Vtuber (@mayoiASMR) June 8, 2022
このところASMRをしているVTuberのチャンネルが相次いで削除されているようで、弊YouTubeチャンネルでも一部の動画を非公開にしました。
未成年の出演を思わせるせんしちぶな動画があぶないようです。
制服での動画などを中心に9割くらいの動画が非公開になってます。
Youtubeの規制が厳しくなって
— 天明つきの🔔💤えらい (@Tsukino_amaake) June 6, 2022
ASMRの配信してるVtuberさんが
急にアカウント停止になったみたい😢
一旦現在公開しているASMRのアーカイブを全て非公開にさせてもらいます…
運営さんと相談して、今後のYouTubeの規制の様子を見ながら安心できるまでASMRはお休みにします。
よろしくお願いします🙇🏻♀️
ASMR動画とは
ASMR動画とは「Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)」の略。
聴覚や視覚に刺激を与えて、心地良さや、脳がゾワゾワする感覚を誘発する動画のことを言います。
例えば降りしきる雨音や雷鳴を流し続ける動画。
眠気を誘われるようなヒソヒソ話
などが代表的です。
YouTubeの「子どもの安全に関するポリシー」が改訂され、ASMRに関する文章が明記されました。
未成年者が出演するコンテンツで、下記の説明のいずれかに該当するものは、YouTube に投稿しないでください。
・未成年者への不適切な注目を喚起するような活動(体の不自然な捻じ曲げや ASMR(聴覚や視覚への刺激によって得られる、心地よい反応や感覚を楽しむ動画)など)を披露するもの。
子どもの安全に関するポリシー – YouTube ヘルプ
YouTubeのガイドラインはYouTuberにとっては絶対です。
ルール違反がわかるとアカウントが剥奪されてしまうため投稿で収益を上げているチャンネルは対応せざるを得ません。
「ASMR動画」が名指しで投稿が禁止とされた背景には何があったのでしょうか。
Googleの公式ページ等を見ても理由は明確に記載されていません。
VTuberが成人向けと思われる内容での投稿が相次ぎ、対策を講じた形だ。動画の非公開となり、より健全に動画配信を楽しむことができるようになった。収益化をしていた一部のVTuberからは批判の声もあるが、多くのユーザーからは賛成の声が寄せられた
https://twitter.com/ObateaFortune/status/1534222733684649984
しかし、SNS情報を総合してみると、ASMR動画として投稿されたコンテンツの一部に過激な動画が投稿されていたことが問題視されました。
つまり、ASMR動画全体が摘発対象ではなく、一部に過激な表現が問題になったと思われます。
元々ASMRといえば、自然の音やタイピング音などを中心としたジャンルで、就寝前につけっぱなしにして寝落ちするような使われ方をしていました。
ところが、注目が集まりすぎたことから未成年者への不適切な注目を喚起するような動画が集まるようになり、集中的な取り締まりを招いてしまったのです。
ASMR動画の行方
「 ASMR(聴覚や視覚への刺激によって得られる、心地よい反応や感覚を楽しむ動画)」とガイドラインに明記されてしまいました。
「未成年者への不適切な注目を喚起する」と解釈の余地がある動画は影響を受けるでしょう。
すでにASMR動画を投稿しているYouTubeやVtuberの中には動画を非公開にしたり、別のプラットホームにコンテンツを移すなどの行動が始まりました。
過激な表現を売り物にしてきた一部の人たちが自主規制するのであれば限定的です。
自然の音やタイピング音などを動画にしてきた従来型のASMR動画は大丈夫かというと、そうも言い切れません。
決定権ははYouTube運営側にあるからです。
何を持ってASMR動画と判断するか。その動画のセーフアウトを判定する基準は何か。
全てYouTube運営側の気分次第です。
投稿する側の対応策としては
- 未成年者を登場させない
- 未成年者向けと解釈させない
- ASMRという検索ワードを記載しない
などを念頭に様子をみるしかなさそうです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ASMR動画 を書きます。