画像生成AIでグラビア画像が作りたいけど挫折したことありませんか。
- 「Stable Diffusion webUI」の設定方法がわからない
- ソフトが英語表記なので使い方がわからない
初心者が挫折する最大の理由は、画像生成AIを使うために勉強が必要なこと。
「とにかく安く簡単に、それもワンタッチで好きな画像が好きなだけ作りたい」
そんな望みを無料で叶えてくれるサービスが登場しました。
それがウェブ上ですべて完結するサービス「SeaArt」です。
今回は、使い方をご案内します。
seaart.aiとは
SeaArt.AIは、2023年4月に突如登場した画像生成AIウェブサービスです。
使い方は簡単。アカウント登録するだけでブラウザからサイトを立ち上げるとすぐに使えます。
こちらから利用できます
ウェブサービスとは、自分のPCなどにソフトをダウンロードすることなしにブラウザ上で完結するサービスのこと。
SeaArt.AIは、「Stable Diffusion」のような画像生成サービスを主に扱うAIで、誰でも簡単に高品質な画像を生成することができます。
初心者でもお手本にしたい画像を選んでボタンを押すだけ。
専門的なスキルを必要とせずに簡単に高品質な画像を生成できます。
画像生成AI「Stable Diffusion」も一種のウェブサービスでしたが、利用者自らが設定をしなくてはなりませんでした。そのため立ち上げにかかる時間が結構かかりました。SeaArt.AIは瞬時に立ち上がるため、かかる負担は圧倒的に少なくなりました。
有償サービスに移行しました
サービス開始以来、無償で利用できましたが7月下旬になって有償サービスへの移行が告知されました。
無償で利用できた登録ユーザーは改めて登録が必要のようです。
無償サービスも残されますが、1日あたりの利用制限(1日200スタミナ)のほか、最新バージョンの利用制限などが記載されています。
従来通り使い続けたければ1日約一ドル(年間75ドル=約10,000円)がかかるほか、コインが別途必要(1ドル700コインから)になります。
無料利用のユーザーも利用できますが制限があります
- ユーザー登録後の最初の7日間は、毎日10回の無料作成が可能
- 回数を超えた場合や期限切れ後の作成はコインを消費
- 個人スペースに1,000枚まで画像を保存可能
- 複数のタスクを処理したい場合はVIPサービスの購読が必要
そのほか
- 高画質の画像は2つのコインを消費し、超高画質画像は4つのコインを消費
などです。1日数枚くらいしか利用しない私のようなユーザーは無料で使い続けても支障なさそうです。
seaart.ai の使い方
トップページを見るとわかるように、表示された作品はこれまでにユーザーによってつくられた画像です。
好みのジャンルを絞り込んだり、特定の作品を探し当てるのもすごく楽になりました。
検索に使えるのは文字だけでありません。画像を手掛かりにすることもできます。
検索窓の右横にあるカメラマークは画像による検索ボタン。
カメラマークを押して探したいイメージの写真を指定すると、検索枠に画像が入力されます。
その画像によく似た画像をSeaArt.AIのコレクションの中から検索してくれます。
ランダムに作品群を見ていきたい場合はその右横のサイコロマークが便利です。
押すと、検索枠に任意のプロンプトが入力されることで、思いがけない画像に出あうことができます。
金色のアイコンはクレジットが記録されています。ユーザー登録すると100クレジットが付与されます。※現在は課金されません。期間限定無料でいくらでも画像生成できます。
日本人ユーザーにとってありがたいのは日本語がデフォルトで使えることです。
作りたい画像のイメージを選択して、追加するイメージを日本語で指示するだけで画像が作れるようになりました。
メリットは
- 無料で画像生成ができる(期間限定)civitaiのモデルソースが使える
- 一つのアカウントで自宅や出先など複数の端末が利用できる
- 日本語で操作ができ、日本語プロンプトが使える
- civitaiのモデルに対応(BRA5やBracingEvoMix、ChilloutMixが使える)
デメリットは
- 著作権などの扱いが微妙(学習に使用された画像のライセンスが微妙)
- 無料期間は限定的
- 当たりのプロンプトを当てにくい
イメージ通りの画像を作る上で、プロンプトは重要な鍵を握ります。
しかし、的確なプロンプトをに有力したからといってその通りの画像が生成されるとは限りません。
例えば、男性キャラクターを生成するため、女性キャラクターを表す「1girl」を「1boy」としても男性が出現しないことは珍しいことではありません。
商用利用をする場合は、それぞれのモデルに書かれた注意事項を確認するなど、基本自己責任となる点に注意が必要です。
seaart.aiの使い方
使い方は超簡単です。
公式サイトSeaArtにアクセスしてアカウントを登録するだけ。
登録はGoogleアカウントやDiscordなど、メールアドレスで可。必要事項を入力すれば登録完了です。
18歳以上ですにチェックを入れて「利用を開始する」をクリックします。
これで利用登録が終わりました。課金ボタンに100クレジットが追加されましたが、現在は機能が停止していていくら画像を生成してもクレジットは減りません。
Seaart.aiのトップページは、「検索窓」と「カテゴリーボタン」その下にギャラリーというレイアウトになっています。
たとえば、「異世界」という検索ワードを検索枠に入力すると、「異世界」風の画像が画面に表示されます。
探したいカテゴリーがあらかじめ決まっているなら、その下にあるカテゴリーボタンから絞り込みができのす。
画像には制作にあたって使われたモデルが画面に表示されています。
生成された画像をそのままダウンロードすることもできますし、生成にあたって使われたプロンプトを見ることもできます。
使われているモデルは、civitaiのモデルに対応しているため、人気のBRA5やBracingEvoMix、ChilloutMixで生成された画像を見つけることができます。
特定のモデルだけ選択することもできるので、自分の好みの画像を素早く選びせます。
CPUやGPUを酷使するAI画像生成や動画編集にはゲーミングPCが最適です。ASUSの製品はこちらから。
個人の環境で画像生成するにはグラフィックボードに注意してPCを選びましょう。メーカーはNVIDIA 一択です。推奨価格帯の製品は3060。メモリーは12GBが目安です。
画像の生成方法
好みの画像を選び、その画像をもとに新たに画像を生成してみましょう。
するとホーム画面の作品群が切り替わります。
並んでいる画像の下を見ると、生成に使われたモデルがわかります。
好きな絵を見つけたら、その絵の生成に使われたモデルがわかるという仕組みです。
従来の画像生成AIはモデルを先に決めて、絵をつくるものでしたが、作りたいイメージを探し当てたら、結果としてモデルがわかるのですから、探しやすいですね。
[CamelliaMix]と書かれた画像をクリックします。するとモデルの情報が現れました。
モデルの出どころはCamelliaMix – V2 | Stable Diffusion Checkpoint | Civitaiであることがわかります。
このモデルでよければ右上の[創作]ボタンを押すと後ほど説明しますが、画像生成ページに切り替わります。
さらに下にはこのモデルで作られた画像が並んでいます。
任意の画像を選択してクリックします。
すると、その画像の個別ページが表示されます。
中には、制作にあたって使われたプロンプトや情報が日本語で整理されていることがわかります。
ここにも「創作」と書かれた赤いボタンがあります。このプロンプトで画像を作りたい場合はボタンを押します。
すると新規制作のページに切り替わります。
画面下にはプロンプトの枠があり、自動的に元になった動画のプロンプトがペーストされています。
もし変更したい場合は直接プロンプトを書き換えます。
準備が終わったらプロンプトの右にある矢印マークをクリックします。
すると「生成に成功しました」とアナウンスが流れ、画像生成が始まります。
デフォルトでは4枚組一枚を含む5組が生成されます。
好みの絵をクリックするとその絵だけが表示されます。
アップスケールしたい場合は右上の「アップスケール」をクリックすると最大4倍まで拡大できるページが現れます。
「提出する」をクリックするとさらなる画像生成が始まります。
右クリックで細線すれば完成です。
生成された画像サイズは1360×2048でした。
様々な調整方法
画像生成ページの左のサイドバーには、「Text2img」や「Img2img」、「コントロールネット」の項目もあり、それぞれ利用が可能です。
Img2imgは画像を読み込ませて、その画像を参考に新たな画像を生成します。
コントロールネットには14の追加機能が用意されています。
- canny:アップロードされた画像を参考に、線の輪郭を抽出することで、元の画像の細部をより精確に残しつつ、精密な線画を描きます。
- openpouse_full:アップロードされた人物画像を参考に、人物のポーズと動作を抽出し、元の画像と同じポーズの新しい画像を生成します。
- Lineart:画像の線特徴を自動的に識別、抽出、再構成し、画像をアニメ風の線画に変換します。
- Lineart_anime:画像の線特徴を自動的に識別、抽出、再構成し、画像をアニメ風の線画に変換します。また、アニメスタイルの効果を加えます。
- depth:アップロードされた人物や建物、あるいはシーンの画像の深度を推定し、テキストやその深度情報を用いて、構造と細部をより多く残しながら新しい画像を生成します。
- normal_bae:アップロードされた画像をモデリングスタイルの前処理画像に変換した後、新しい画像を生成します。人物モデリングや建物モデリングに適しています。
- segmentation:ユーザーから提供された画面の説明に基づいて、アップロードされた画像を自動で認識し、画面内の内容を異なる部分に分割し、示意図付きの分割結果を生成します。
- tile_resample:AI は画像の詳細を調整し、解像度を向上させ、全体的な画像品質を劇的に向上させることができます。
- misd:ユーザーがアップロードした建築図、オブジェクト図、シーン図の線と輪郭を認識し、前処理画像を生成してから新しい画像を生成します。
- scribble_hed:アップロードされた画像または線画を着色し、落書き風の絵を生成します。人物の着色に適しています。
- hed_safe:アップロードされた画像の輪郭特徴を抽出・検知し、迅速かつ正確に認識し、高品質な線画を生成します。輪郭の保存と細部の復元でより優れた機能を発揮します。
- color_grid:AI は元の画像の色の特徴を自動的に認識、抽出、再構築し、新しいカラー グリッド アートワークを生成できます。
- shuffle:画像からさまざまな特徴情報を抽出し、ランダムに組み合わせ、調整することで、新しい画像を生成します。
- reference_only:アップロードされた写真内のキャラクター、役割、アイテムなどを参照して、同様の新しい画像を生成します
右側のサイドバーにはモデルの選択もできるようになっています。
生成された画像をもとにさらにLoRAを加えて画像を生成することも可能です。
LoRAは無限にスクロールダウンできるので、好きなだけ探すことができます。
基本設定では画像サイズとアスペクト比の調整を行います。デフォルトでは縦横比2対3で、683×1024です。
高度な設定ではネガティブプロンプトの設定やサンプリング法、サンプリングステップ(20)、CFGスケール(7)、シード(-1)の調整ができます。
以上のようによく使う機能は整理されて配列されています。使っているうちに自然と慣れてきますので、とにかく数を作りながら覚えていきましょう。
目的から選ぶ画像生成
作りたいイメージがあらかじめ決まっているのなら、検索やカテゴリーからモデルを絞り込むと早いです。
トップページの画面上に並んだカテゴリーアイコンをクリックすると、絞り込み表示ができます。
seaart.aiに登録されている画像は、ユーザーの数に比例してか圧倒的に若い女性やキャラクター画像が多いので、レアな画像は埋もれがちです。
数少ない画像を見つけ出すのに検索やカテゴリーボタンは欠かせない存在です。
プロンプトにはほかのモデルで使われたプロンプトも入力できます。
リアルな人物画像で生成した画像に、イラスト系のプロンプトを当てることでイラスト風の画像に生成することができます。
画像を保存するには、生成した画像をクリックして個別ページを表示します。
右上にある(…)をクリックすると「画像を保存」することができます。
画像生成の具体例
画像生成は一言で言うとガチャのようなもの。
モデルやプロンプト、それに学習された画像の量や質次第で大きく変わります。
作りたいイメージの画像を最短でつくるには、自分なりの方法を見つけざるを得ません。
別記事に作例をまとめましたので参考にしてください。
チュートリアル動画
まとめ
Stable Diffusion webUIの準備が面倒だとか、準備の仕方がわからない。とにかく簡単に作りたいという人には超便利なサービスです。
- Stable Diffusion webUIの機能が使える
- civitaiのモデルが使える
- モデルをインストールする手間が省ける
- LoRAが使える
などなどです。
本格的にStable Diffusion webUIの環境を構築済みの人でも、サービスの使いやすさに慣れてしまうと病みつきになりそうな仕様になっています。
seaart.aiに関するよくある質問
- 画像を生成するにはどうすればよいですか?
- [探索] または [AI モデル] をクリックして、必要な画像またはモデルを検索します。 好みの画像またはモデルを見つけたら、その上にマウスを置き、右上隅にある「試行」をクリックして生成インターフェースに入ります。 生成インターフェイスでタグとパラメータを変更して、カスタマイズした調整を行うことができます。準備ができたら、「作成開始」をクリックして作成プロセスを開始します。変更を加える必要がない場合は、「作成開始」を直接クリックできます。(公式FAQより)
- 1日に何回まで作成できますか?
- 毎日 100 枚の画像を無料で生成できます。 100回を超えた場合、GPUの消費電力に応じて対応するトークンが差し引かれます。トークンは、タスクを完了したり、公式ファンコミュニティの活動に参加したりすることで入手できます。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 seaart.ai を書きます。