撮影の鉄則 初心者はパンするな、ズームするな

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 撮影の鉄則 を書きます。

動画を撮影するとき、誰もがすぐ撮れて格段に効果が出る2つの鉄則があります。

  1. カメラは撮影中に動かさない
  2. 1カット最低10秒撮影する

覚えるのは、この2点だけです。

撮影の鉄則とは

理由は以下の通りです。

初心者にわが子を撮らせると・・・どアップのままフォロー・パンを使いまくる客観性のない映像ばかり撮ります。こんな映像だけでは2~3分も見せられればもうお腹いっぱい。さわりの部分には使えても足りないものが多すぎて1本の作品には仕上がらないのです。しかも初心者の腕前での手持ちだと手ぶれ補正がバッチリ効いていてもフレーム内を被写体が彷徨う落ち着きのない映像にしかなりません。


動画の撮影時に初心者はパンするな、ズームするな、1カット10… – Yahoo!知恵袋

もう一つ付け加えるとするなら、ズームです。 遠くにいながら撮影対象の拡大映像が撮れるためズームはとても便利な機能です。

しかし、使いこなすには高度なテクニックが必要です。理由は三つあります。

  1. 自然にあり得ない映像
  2. 映像がブレる
  3. メリハリのないズームは編集で使えない

そもそも人間の肉眼にはズーム機能は付いていません。ですから自然にはあり得ない不自然な映像です。編集上なんらかの意図がないと、観た人は何が言いたかったのだろうと混乱することになります。

撮影者の技量の問題もあります。ズームすればするほど、小さな揺れば大きなブレになってしまいます。最後の理由は編集技術から見た問題です。映像のトメかせないまま撮影したズームは編集ポイントがないため使えないのです。

ズームレンズは画角を自由にトリミングするためのレンズと割り切り、編集で動きを使おうと考えるのはやめた方が無難です。被写体を大きく写す場合は、基本は自分で近くに寄りましょう。

ズームの代わりにドリーを使おう

カメラワークの手法の一つにドリーという方法があります。ドリーとは英語の手押し車。文字通り手押し車に乗って撮影するのが語源の撮影法です。

編集で使える絵は静止した映像です。この映像が撮れたら動きのある映像に挑戦しましょう。うまく撮影する秘訣は、習字と同じ。”留めとはらい”つまり書き出しと終わりを意識することです。

開始スイッチを押したら、しばらく止め、動き出したら一気呵成に動いて周り、見せたい部分に着地したらそのまま静止して我慢の限界まで止めてスイッチを切ると、なんだかキレのいい動きが撮れます。

撮影の具体例

撮影のポイントは、動き出しと動き終わりです。前後にしっかり静止画を作っておかないと編集時に使えなくなります。また、動きにかかる時間や速度など、仕上がりのイメージを想像しながら撮影することが肝心です。

素材例を見て見ましょう。ワンカットで人物を描きながら、回り込むことで空間全体の奥行きを捉えるのがこのカットの狙いです。

このカットは編集を前提に撮影していますが、一筆書きの様に撮影しているのはワンカット丸ごと使える様に意識しているためです。

編集を意識して撮影しましよう

編集点は人物のアップを取るため近づいた時点の数秒後です。ここでカットしてそのあと人物の回り込み直前まで中抜きすることで正味を短くすることができます。

カットがジャンプする場面は、壁に映った絵をはめて違和感をなくします。

ドリーショットの様な動く絵は、観客の意識が動く感覚に乗っているため気分的に心地よい余韻を引きずっています。無遠慮にちがうカットをつなぎこむと意識が乱れるため、必ず止まったところで編集するのが最善策です。

それでも動画撮影時でもズームが使えるデジカメが使いたい

それでもズームレンズが付いたカメラで動画を撮りたい人には、いくつかのカメラをレンタルしてお試ししてみることをお薦めします。

動画撮影時でもズーム機能が使えるデジカメがほしいのですが、商品のどこを見ればその機能があるかどうかが分かるのでしょうか?お店で買う場合は店員さんに聞けばいいと思いますが、ネット通販などで買う場合、その見分け方があればどうか教えてください。動画機能がついているデジカメで、その動画撮影時でもズーム機能が使えるかどうか、それを見極める方法についてです。


動画撮影時でもズームが使えるデジカメ -タイトルのままなんですが、動- フィルムカメラ・インスタントカメラ | 教えて!goo

ネット上でも多いのがこの質問です。カタログデータ(仕様表)には載っていないことがあるので、店員さんに聞くかネットの情報を収集することにしましょう。

長く使っているうちにわかるのですが、ズーム機能は最初はもの新しいので操作るのですが、そのうち飽きてきます。(子どものオモチャのようなものです)

自分の撮影スタイルに適しているかどうかはに三回使っているうちに分かってくるので、自信のない人にはレンタルカメラで様子をみることをお薦めします。

私がよくお世話になるサービスです。店舗が仕事場に近い渋谷にあるので、ネットで注文して店舗で受け取り、返却が出来るところが気に入っています。

まとめ

カメラ自体を前後に動かす手法は、今でこそ日常的に使われるカメラワークになりましたが、カメラ自体の重量が重かった時代は、貴重なショットだったに違いありません。

アクションカメラが手軽に使える今、制作者の意図を映像化する手頃な方法となっています。コツを掴んで表現の幅を広げてください。