
先日、ピンマイクの音割れに悩みました。マニアではないので、正直謎解きにはなんの興味もありません。メカのトラブルは専門家に任せたほうがあっという間に解決します。
質問のついでに、音声さんがすすめるピンマイクを教えてもらったので紹介します。
目次
音声さんおすすめの無線ピンマイク
ピンマイクを選ぶ際まず確認するのは接続法です。
接続端子もミニジャックやUSB、iPhoneなどに使われるライトニング端子など様々あります。基本ピンマイクはモノラル収録のため、カメラなどの外部接続端子につなげる際はミニジャックにアダプターを付ける必要がある場合があります。※ステレオピンマイクも商品として売られていますが用途は限られます。
YouTubeなどのライブ配信に適した単一指向性と、会議などの録音に適した無指向性の2種類があります。音質はメーカーや製品によって変わります。
めんどうですが、仕様を一通り確認して商品を選びましょう。
ここではマイクと無線機一式の商品の中からおすすめのものを選んでもらいました。
UWP-D21
ピンマイクと無線機一式のプロ向けモデルです。価格帯は8万6千円あたり。屋外での取材・ロケ用のワイヤレスマイクとしてプロの間では定評のある商品です。ピンマイクのほかインタビュー用のダイナミックマイクロホンなども取り付け可能です。
- 従来機UWP-V1の機能強化版。
- ライン入力ができることで、様々な使い方ができる。
- アルミダイキャストなので丈夫で安心。
- 送信機側のコンプレッションが効くので歪みにくく録れる。
Wireless GO WIGO
RODE社のピンマイクと無線機一式のモデルです。価格は2万5千円前後。手ごろな価格帯です。
- 充電式です。給電しながらも使えます。
- 付属のピンマイクは無指向性マイクです。
- 送信機(TX)と受信機(RX)の重量はそれぞれわずか31g。
- 送受信機ペアリングできるので最大で8組までを一緒に使用することができます。
マイク単体はこちら。RODE ロード Lavalier GO ラベリアマイク LAVGO
ECM-W1M
SONYの一般向けワイヤレスマイク。価格は1万6千円周辺。送信機にマイクが内臓されています。マイクとレシーバーはBluetoothで接続されているので最大100m離れた音も録音できます。ピンマイクを外付けすることもできます。
BOYA BY-WM4
低価格の送受信付きピンマイク。中国製で価格は1万2千円周辺です。
無線機はすでに持っている。無線機に装着するピンマイクを探している人にお勧めの商品をご紹介します。
ECM-SP10
全指向性のコンデンサーマイク。価格は1900円周辺。スマホや、PC、カメラなど様々な機器に対応している商品です。
SHURE コンデンサー・ラベリア・マイク
イヤホンジャックがあれば使えるピンマイク。ピンマイクの普及品価格帯は3千円なのでマイク2、5個分くらいの値段です。ワイヤレスGOに繋ぐときは4極から3極への変換ケーブルが必要です。
プロのマイクはここが違う
テレビで使っているピンマイクはだいたい8万円近くします。私たちがAmazonで見かけるピンマイクの中には一本千円程度のものがありますが、それと比較すると80倍近くの価格差があります。
プロが使うマイクで収録した音はさぞかしリッチな音がするかと思ってましたが、音声さんに言わせると音のクオリティよりも大切なものがあるのだそうです。
それは個体差がないこと。それに壊れにくいこと。耐久性があることなのだそうです。
一番重要なのは個体差です。安価なマイクは個体ごとに微妙に音が違います。プロの収録現場では音の違いは仕事に大きく影響します。マイクごとに音質が違うと調整に苦労するからです。
ですからどのマイクを選んでも違いが少ないものが求められます。作る側からすると、同じ音にするためには素材や工程、検品などの精度が求められます。その差が価格に跳ね返っているのです。
ピンマイクの装着法
プロの音声さんによると、ピンマイクの正確な取り付け方法があるそうです。
ドキュメンタリー系の動画撮影ではマイクが見えても違和感がないので衣服の上に直接ピン留めします。
この時注意しなくてはならないのが、マイクケーブルが衣服と接触して起きるタッチノイズ・衣擦れ音です。
タッチノイズを極力減らすために、音声さんが勧めるのは、マイクケーブルをピンに一周させるようにセットする方法です。
こうするとマイクが衣服にぴったりついて、タッチノイズも軽減されます。
なお、ほとんどのクリップにはケーブルを回した時に固定できるような溝などがついているので、そこにケーブルをセットするとしっかりと固定できます。
まとめ
動画制作を始めてみて感じるのは、音声の問題を解決しようとするとプロ向けもしくはマニア向けに書かれた難解な解説が多いこと。一歩踏み込むと沼のような世界が広がっていました。
いい音を録りたいという人が多いから仕方がないのかもしれませんが、私のようにそこそこの音を安く録れればいいユーザーにとっては正直どうでもいい話なので、定番商品をわかりやすく伝えてくれるメディアが増えることを期待します。