【2023】音声さん推薦 使えるマイク の選び方

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 使えるマイク を書きます。

動画撮影で見落としがちなのが音声の収録です。

映像が良くても、音が歪んでいたりノイズまみれだったりすると興醒めです。

たくさん種類がありすぎて、どれを選べばいいのか悩みますよね。

そんな時、テレビ局で働く音声さんに「初心者におすすめのマイクはどれですか?」と聞くのが一番です。

音声さんおすすめのマイク

まずは、外ロケなどで使うマイクです。マイクには有線・無線の2通りあります。

一つは音声さんが使うガンマイク。もう一つは出演者に仕込むワイヤレスマイクです。

ガンマイクの特徴は、狙った音源の音だけを絞り込んで録れること。

マイクはカメラや録音機に有線でつながっていて、音の調整は音声さんが細かくレベル合わせをするのでほぼ完璧な音が録れます。

Sennheiser MKE-200

テレビ局のカメラマンが推奨するマイクの一つがSennheiser(ゼンハイザー) MKE 200です。

Sennheiserはテレビ局がフィルムカメラで撮影していた時代から定番のメーカーで、堅牢で信頼感あるメーカーです。

MKE200はカメラから電源供給するタイプなので、マイクに電源を供給できない一眼レフなどで使用できません。

YouTubeのレビュー評では「ノイズが出る」という意見が散見されています。レンタルで利用したところケーブルをしっかり接続した状態で確認しましたが気になりませんでした。

Sennheiser MKE-600

正面からの音だけきっちり捉え、それ以外の方向からの音を拾わない超単一指向性のマイクです。

XLRキャノン端子を使えばファンタム電源で動作する他、マイクに電源を供給できない一眼レフなどで使用する場合は単三電池一本で150時間も働いてくれます。

MKE-600は決して妥協に至るものではなく、音が細身であったり、これだけ指向性が強いと本来ならば音が籠りがちなる傾向にありますがそういった事象もなく、豊かな厚みのある音質でしっかり繊細な音を拾ってくれます。

豪雨の中で1時間以上、無防備な状態で録音したままにしてしまったので、何らかの形で雨がデバイスに入り込んだ可能性があります。私の不注意にもかかわらず、損傷の問題は発生していません。

レンタルで利用したMKE-200より以上に超高指向性マイクが欲しかったので選択しました。

単三電池を使う場合、LEDのランプが赤く点灯しますが、すぐ消えてしまうので最初は電池切れかと戸惑いました。説明書に詳しい記載がないので問い合わせたところ、LEDの点灯には下記のルールがあるそうです。

  • すぐに消えた:バッテリー残量は余裕あり
  • ずっと点灯:残り8時間よりも短い
  • 点滅した:バッテリーがないので使用不可

レビューは別記事にまとめました。

ガンマイク

売れ筋マイク5選

比較検討素材として、ネット上で評判のマイクを五つご紹介します。

SONY ECM-G1

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Comica Boom X-D2

TASCAM DR-10L

TASCAM TM250U

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SHURE SM7B

チュートリアル動画

業務用ワイヤレスマイク B型(800MHz帯)

ワイヤレスマイクは被写体がカメラから離れた場所にいる場合などに使います。

一般的には送信機にピンマイク(ラベリアマイク)を仕込んで収録しますが、第三者にインタビューする場合などはダイナミックマイクを接続して収録したりします。

業務用のマイクの特徴は、どの機材を使っても品質が変わらないこと。そして壊れにくいこと。万が一壊れても修理がしやすいことです。

UWP-D21

番組収録などによく使われる定番ワイヤレスマイクがソニーのUWP-D21シリーズです。

屋外での取材・ロケ用のワイヤレスマイクとして使われます。

特徴は、送受信に使用する通信帯域は免許不要のB型(800MHz帯)。音声をアナログのまま送受信するアナログワイヤレスマイクです。

周波数が低い帯域を使うので音の途切れやノイズなどのトラブルも少ないのが特徴です。

UWP-D21

左が送信機、右が受信機です。

送信機と受信機はペアになっています。送受信できるのは一チャンネルのみ。

対談などを収録する場合は人数に応じて送受信器を増やして使います。

送信機には専用のラベリアマイク(ピンマイク)をつないで収録します。

マイクケーブルを使って給電もできるため、XLR端子のついたケーブルに差し替えることでコンデンサーマイクも取り付けることができます。

音声の途切れやノイズなどが絶対に許されないプロの収録現場では必需品といえる製品です。

UWP-D21に使用するピンマイク(ラベリアマイク)は3.5ミリジャックです。

本体の取り付け部分が特殊な構造になっているため専用のマイクを使用することをお勧めします。

プロの現場では、収録する音源の数が多いなど機材の調達に悩む場合がよくあります。突発的な収録に対応するには機材レンタルが便利です。

ここでプロ用ワイヤレスマイクを選ぶ際のキーワードを解説します。

それが①B型(800MHz帯)②アナログワイヤレスです。

通信帯域の見分け方

ワイヤレスマイクを選ぶ際、初心者が迷うのが送受信に使用する帯域です。

現在、わが国で使用が許可された通信帯域はB型(800MHz帯)など四つに区分されています。

A型やC型は特殊な用途にのみ許された帯域なので、実施つ使えるの二つの帯域だけです。

放送局などの業務用ワイヤレスに使われる帯域はB型帯です。その周波数は”806~810MHz”を指します。

さらに、ワイヤレスマイクには音を波形のまま圧縮して伝送するアナログワイヤレスとデジタル化して送受信するデジタルワイヤレスに分かれます。

B型帯は最大30チャンネルまで使えますが、周波数が低い分伝えられる情報量も限られます。

電波干渉を避ける為に同時使用はアナログだと6波、デジタルでも10波までに制限されています。

それに対して、最近使われるようになったのが2.4GHz帯です。

B型帯と2.4GHz帯は優劣があるの?

B型帯と2.4GHz帯の違いは一般道を走るか高速道を走るかの違いのようなもので、運ばれる中身はアナログかデジタルかで決まります。

参考までに映像業界で使われるアナログB帯仕様のワイヤレスシステムをいくつか紹介します。

ゼンハイザー EW122P G4-JB

単一指向性のピンマイクME4-Nが同梱

ゼンハイザージャパン株式会社 | SENNHEISER 製品 | EW 112P/122P G4-JB

ゼンハイザー EW100 ENG G4-J

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) EW 100 ENG G4-JB 送料無料 | サウンドハウス

民生用ワイヤレスマイク(2.4GHz帯)

業務用ワイヤレスマイクでよく使われるB型のほかに、ワイヤレスマイクが使える帯域が2.4GHz帯です。

2.4GHz帯は高い周波数のため送受信できる情報量が多く、そのため速度が速く高品質なのが特徴で、民生品のワイヤレスマイクによく使われています。

ここからは私たちがよく使うお勧めワイヤレスマイクを紹介します。

【新登場】Comica Vimo C

Comica Vimo C はCOMICA(コミカ)から発売された最新のワイヤレスマイクです。

送信機側にはピンマイク端子がなく、本体内蔵マイクで収録します。

小型軽量高音質で、2つの音源を同時に録音できるデュアルチャンネル収録が可能なほか、充電や自動同期が可能なケースが特徴です。売りは強力なノイズキャンセリングです。

Wireless GO WIGO II

デュアルチャンネル対応の多機能・コンパクトなワイヤレスマイクシステムです。

1台の送信機と1台の受信機がパッケージになった商品です。

特徴は、送信側に内蔵されたマイクだけでなく、ピンマイクも装着できること。

メモリーが内蔵されていることから外部機器を使わずに40時間以上の音声記録をメモリに録音することができることです。

デュアルチャンネル対応のため送信機は二つまで装着することができて、対談などの収録にも使えます。

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Wireless GO II | Dual Wireless Mic System | RØDE

HOLLYLAND LARK 150

HOLLYLAND LARK 150は、2つの送信機と受信機がセットになったワイヤレスマイクです。

2つの送信機から音声をモノラルまたはステレオで同時に録音できるのが特徴です。

充電、保管ができる充電ケースが付属しているため収納の利便性が高いのも特徴です。

送信機の大きさは非常に小さく、内蔵マイクまたは付属のラべリアマイクを使って収録できます。

Hollyland – Hollyland Wireless Video Transmitter, Creativity Together

LARK 150

ECM-W1M

ECM-W1Mは、ソニー製の一般向けワイヤレスマイク。価格は1万6千円周辺。

送信機にマイクが内臓されていて、受信機の背面にある「マイク感度切替」ボタンにより、音の拾い方を変更できます。

Wi-Fi接続に対応しているため、モバイル端末から、録音した音声をリアルタイムで確認することができます。

ワイヤレスマイク
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ゼンハイザー XSW-Dラベリアセット

アツデン PRO-XR

BOYA BY-WM4

BOYA BY-WM4は中国製で低価格のワイヤレスマイクです。

2台の送信機と1台の受信機で構成されています。

2.4GHz帯を使いますが、通信距離は最大50メートルにとどまります。

ピンマイク

ECM-SP10

全指向性のコンデンサーマイク。価格は1900円周辺。スマホや、PC、カメラなど様々な機器に対応している商品です。

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SHURE コンデンサー・ラベリア・マイク

イヤホンジャックがあれば使えるピンマイク。ピンマイクの普及品価格帯は3千円なのでマイク2、5個分くらいの値段です。ワイヤレスGOに繋ぐときは4極から3極への変換ケーブルが必要です。

ピンマイク(ラベリアマイク)を選ぶ際の注意点

ピンマイクを選ぶ際、まず確認してほしいのは端子です。

ステレオ、モノラル、インピーダンスなどパッと見区別のつかない製品が並んでいるので用途を間違えると悲惨です。

接続端子もミニジャックやUSB、iPhoneなどに使われるライトニング端子など様々あります。

一般的に動画撮影の際使用するマイクはモノラルです。

ステレオピンマイクをカメラなどの外部接続端子につなげる際はアダプターを付けてモノラルにする必要がある場合があるので注意しましょう。※ステレオピンマイクも商品として売られていますが用途は限られます。

次に間違いやすいのがマイクの仕様です。

マイクには電源が不要のダイナミックマイクと、電源がないと動作しないコンデンサーマイクがあります。さらにコンデンサーマイクでも乾電池を内蔵することで動作するものもあります。

マイクにはさらに音の拾い方でも違いがあります。

YouTubeなどのライブ配信に適した単一指向性と、会議などの録音に適した無指向性の2種類があります。

音質はメーカーや製品によって変わります。めんどうですが、仕様を一通り確認して商品を選びましょう。

ここではワイヤレスマイクに繋いで使うピンマイク(ラベリアマイク)からいくつかご紹介します。

会話の収録であれば基本どの製品を選んでも、常人の耳で聞き分けられるほどの極端な音質の違いはありません。

ピンマイク(ラベリアマイク)はケーブルの断線による接触不良が起こりやすいことから、消耗品として考えた方がいい製品です。

ピンマイクの装着法

プロの音声さんによると、ピンマイクの正確な取り付け方法があるそうです。

ドキュメンタリー系の動画撮影ではマイクが見えても違和感がないので衣服の上に直接ピン留めします。

この時注意しなくてはならないのが、マイクケーブルが衣服と接触して起きるタッチノイズ・衣擦れ音です。

タッチノイズを極力減らすために、音声さんが勧めるのは、マイクケーブルをピンに一周させるようにセットする方法です。

こうするとマイクが衣服にぴったりついて、タッチノイズも軽減されます。

ほとんどのクリップにはケーブルを回した時に固定できるような溝がついています。

この溝にケーブルをセットするとしっかりと固定できます。

プロのマイクはなぜ高いのか

テレビで使っているピンマイクはだいたい8万円近くします。

私たちがAmazonで見かけるピンマイクの中には一本千円程度のものがありますが、それと比較すると80倍近くの価格差があります。

プロが使うマイクで収録した音はさぞかしリッチな音がするかと思ってましたが、音声さんに言わせると音のクオリティよりも大切なものがあるのだそうです。

それは個体差がないこと。それに壊れにくいこと。耐久性があることなのだそうです。

一番重要なのは個体差です。安価なマイクは個体ごとに微妙に音が違います。

プロの収録現場では音の違いは仕事に大きく影響します。

マイクごとに音質が違うと調整に苦労するからです。ですからどのマイクを選んでも違いが少ないものが求められます。

作る側からすると、同じ音にするためには素材や工程、検品などの精度が求められます。その差が価格に跳ね返っているのです。

まとめ

一歩踏み込むと沼のような世界が広がる音の世界。

テレビ局で働くまでは、プロはオーディオマニアのように音に厳しいものだと思っていました。

でも、働き始めるとそれが誤解であることに気づきました。

プロが考えるいい音とは、コンサートホールで聴くような高音質の音色ではなかったのです。

音楽番組は別として、普通の番組で重視されるのは確実性と信頼性。

収録中に音が途切れない。ノイズが乗らない。どのマイク、どのカメラで撮影しても撮れた素材に品質の差が出ないという確実性。

それが最優先でした。

正確で確実な音が録れてさえいれば、必要に応じて後処理でどうにでも加工できます。

マイク選びに迷ったら、耳で聴いていい音をではなく、信頼性を基準にすれば失敗することはありません。

自宅で収録

ワイヤレスマイクに関するよくある質問

免許不要で使えるワイヤレスマイクの周波数はいくつありますか?
ワイヤレスマイクだ使われる周波数はいくつかに分かれています。免許不要で使えるワイヤレスマイクの周波数はB型800MHz帯と1.2GHZ帯の二つです。(テレビの中継など業務用で使えるA型は国の免許が必要なので除きます)
低い周波数のB型800MHz帯は障害物があっても電波が回り込めるため遠くまで電波を飛ばすことができます。しかし、載せられる情報量が限られるので音質はあまりよくありません。
高い周波数の1.2GHZ帯は高い周波数でたくさんの情報を送ることができるので高品質です。しかし障害物を避けることができないため電波が途切れたり、遠くまで届きにくい特徴があります。
B型ワイヤレスマイクとはなんですか?
電波法で規定されたB型800MHz帯で使えるワイヤレスマイクです。免許不要でだれでも利用できます。通達距離、音質面で優れています。
ワイヤレスマイクの電波はどこまで届きますか?
800MHz帯ワイヤレスマイクロホンはHとLの切り替えができます。Lなら約60m、Hなら約100m届きます。
2台の送信機を同時に使用できますか?
1台の受信機に対して複数の送信機を同時に使うことはできません。電波が混信するからです。1台の受信機には1台の送信機が原則です。2台の送信機を一台の受信機で受信したい場合はスイッチを切り替えて使うことはできます。