Premiere ProやAfter Effectsを触っていると、動画クリップをただ並べただけだと「なんか物足りないな」って思うこと、ありますよね?
そんなときに効くのが枠をつけて際立たせること。つまり「境界線の演出」です!
クリップ同士の境界にちょっとした装飾を加えるだけで、映像がガラッと変わります。「え、同じ素材なのに?」ってくらい特別感が出るんですよ。
今日は定番&実用的な方法を5つ紹介。さらに、4と5はPremiere Pro初心者でも簡単にできる作り方手順を付けました。実際のシーンをイメージしながら読んでみてください。
Premiere Pro で画像に簡単に枠を付ける方法
Premiere ProにはAfter EffectsやPhotoshopのように画像に境界線を付ける機能がありません。なので、画像の枠のような演出効果を付けるには次のような方法を使います。
1️⃣ エッセンシャルグラフィックスで額縁感を出す
Premiere Proの「エッセンシャルグラフィックス」パネルを使って、動画や画像の下に少し大きめの長方形を置きます。すると、クリップに「額縁」がついたみたいに見えるんです。
例:
- 料理動画で、お皿の写真を出すシーン。白背景にドーンと写真を置くだけでは寂しい。でも淡いベージュの長方形を下に置くだけで雑誌風に。
- 商品紹介動画で、スマホの画像を黒背景に置くとき。うっすらグレーの枠を入れるだけで「カタログ感」がアップ。
これだけでも映像の印象が全然違います。
2️⃣ ドロップシャドウで“浮いてる感”を演出
ドロップシャドウは影だけじゃありません。上下左右にそれぞれ4方向のシャドウを重ねると、クリップの縁がくっきり浮かび上がる「境界線」になります。
例:
- 旅行Vlogで砂浜に写真を置くと、写真がふわっと浮き上がる。
- ウェディング動画で新郎新婦の写真に柔らかいピンクの影を入れると、ロマンチックな雰囲気に。
色や透明度を変えるだけで、いろんな雰囲気を演出できます。
3️⃣ モーショングラフィックステンプレートで一発おしゃれ
ゼロから枠を作るのは大変。でもMOGRT(モーショングラフィックステンプレート)なら簡単です。
ポイント:
- 色・太さ・影・サイズがパラメータで調整可能
- 画像を入れ替えるだけで自動でサイズ調整
- Adobe Stockのテンプレートを使うとさらに効率アップ
例:
- 商品CM:写真差し替えだけでキレイな枠付きデザインに。
- 解説動画:テロップと統一感のある枠で視聴者が見やすくなる。
初心者でも「見栄えのいい映像」を簡単に作れます。
4️⃣ トランジションとして境界線を活かす(作り方付き)
境界線を動かすと、映像にスピード感やメリハリが生まれます。
Premiere Proで簡単にできる手順はこちら:
作り方ステップ
- 新規カラー素材を作る
- メニュー「ファイル → 新規 → カラー素材」
- 色は白や黒など目立たせたい色を選択
- 名前は「ライン」などにしておく
- ライン素材をタイムラインに置く
- クリップの切り替え部分の上のトラックに配置
- 幅を細く調整して「線」のようにする
- エフェクトコントロールでアニメーションを設定
- 「位置」プロパティにキーフレームを追加
- 左から右へスッと動かすなど好きな方向に移動
- 速度調整
- クリップの長さで速度を調整
- スローにすると柔らかい印象、短くするとシャープな切り替え
例:
- スポーツハイライト:ゴールシーンの切り替えにラインを走らせるとスピード感が倍増
- ビジネスプレゼン動画:スライドの切り替えにラインを入れるとプロっぽさが出る
動く境界線は、ただのデザインではなく「演出の仕掛け」として活躍します。
5️⃣ アナログ風の“額縁”を入れる(作り方付き)
デジタルな境界線じゃなく、昔の写真風フレームを作ると映像に温かみが出ます。
作り方ステップ
- 新規カラー素材を作る
- 色は白や薄いベージュなどポラロイド風に
- 名前は「フレーム」
- サイズ調整
- エフェクトコントロールで「スケール」を下げて、素材をクリップより少し大きめに
- 中央揃えにして縁だけが見えるように
- 角を丸める(任意)
- 「エフェクト → 角丸(角の丸み)」を適用
- ポラロイドやフィルム風の柔らかい印象に
- 重ねる
- クリップの上に置くだけで、写真や動画が「アルバムに貼ってある」ような見え方に
例:
- 家族の思い出ムービー:白縁のポラロイド風フレームで懐かしい雰囲気
- ドキュメンタリー風動画:黒いフィルム枠をつけると昔の映像っぽさが増す
この手法は、境界線を「物語の演出」に変える方法でもあります。
まとめ
動画クリップの境界線を特別に見せる方法は5つ:
- エッセンシャルグラフィックスで額縁感
- ドロップシャドウで浮いてる感
- モーショングラフィックステンプレートで効率アップ
- トランジションとして動かすライン
- アナログ風フレームでストーリー性を出す
細かい部分の積み重ねが映像の「おしゃれ感」「特別感」を作ります。境界線ひとつで空気が変わる。ぜひ試して、編集の幅を広げてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Pro で画像に簡単に枠を付ける方法を書きます。