DaVinci Resolve キーフレーム不要!Magic Animateで作るズーム&ウィップ——最速アニメ術

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。Magic Animate DaVinci Resolve 最速アニメ術を書きます。

今日はDaVinci Resolveを使ってる人なら“絶対に一度は”触ってほしいプラグイン、「Magic Animate(マジック・アニメート)」をご紹介。

結論から言うと、キーフレーム打たなくてもズーム/ウィップ/スピン/ディゾルブの“気持ちいい動き”が一瞬で作れるやつ。最初に使ったとき、思わず声が出ました。「あ、これでよかったんだ…」って。

作者はYouTubeでもおなじみのMrAlexTechさん。無料版と有料版($29.99)があり、Resolve 17.4以降のFree・Studioどちらでも動きます。導入も超カンタン。詳しくはこのあと手順で! (mralextech.com)

Magic Animateで作るズーム&ウィップ—— DaVinci Resolve 最速アニメ術

このプラグイン「Magic Animate」が“刺さる”人はどんな人かというと。

  • テロップや写真、ロゴにサクッと動きを付けたい
  • ズームやスライド、回転の“入り”と“抜け”をいちいちキーフレームで組みたくない
  • 編集の時間、もうちょい短縮したい
  • だけど動きの“気持ちよさ”は絶対に妥協したくない

DaVinci Resolveの操作法に慣れてきて、編集作業をもう少し時短・効率化したくなった”脱初心者”ですね。

無料版でもズーム/ウィップ/スピン/ディゾルブの基本は全部入り。

インだけ/アウトだけ/イン&アウトを選べたり、開始・終了位置や遅延、イージング(カーブ)まで触れます。つまり、ただのプリセットコレクションではなく、“秒で仕込めるモーショングラフィックス・コントロールパネル”に近い優れものかもしれませんね。

MrAlex TechのMagic ZoomとMagic Animate。マジで、もう最初からResolveに標準搭載されててもおかしくないレベルだよね 😂

MrAlexTechのやつならマジで何でも。彼のプラグインなしじゃ、もう無理だわ。

インストール手順(初心者向け・超ていねい版)

ファイルを入手
無料版ページから「MagicAnimateV3.0.drfx」をダウンロード。 (mralextech.com)

ダブルクリックでインストール
.drfxをダブルクリック→Resolveが起動して「インストールしますか?」→Install。終わり。
※Free版・Studio版どちらでもOK。Windows/Macでテスト済み(Linuxは非推奨)。 (mralextech.com)

どこに出てくる?
インストール後はエフェクトライブラリに「Magic Animate V3」が現れます(無料版は主にEffects(OpenFX)の1エフェクトとして使うイメージ)。 (CineD)

使い方の基本:ドラッグ&ドロップ→Inspectorで“スイッチ”を入れるだけ

A. クリップに直接かける

  1. タイムライン上の動かしたいクリップを用意
  2. Effects → Magic Animateをそのクリップにドラッグ
  3. Inspector → Effects → Magic Animate
  4. たとえばZoom Controlで「Zoom In/Zoom Out」をON
  5. Pivot(ズームの中心)やAnim Length(アニメ長)Easingを調整して完成

操作方法は簡単です。

タイムライン上にアニメーションさせたい画像を置いて、そのクリップに[MagicAnimation]というプラグインをドラッグ&ドロップするだけ。

あとはインスペクタの数値を調整するだけです。

ドラッグandとドロップされたクリップは自動的にエフェクトがアクティブに変化して調整が可能になります。

動きの設定をするには、シークバーをクリップの先頭に合わせ、パラメーターの値を調整します。

この動画は、インスペクタの[ビデオ]で一とサイズを決めたあと、エフェクトのページの[Zoom Control]にある[Zoom Enable]にチェックを入れただけ。

カットの長さにあたる範囲で画像が自然と現れ消えていく一連の動作が完了しました。

この他に縮小した画像を画面の任意の場所に移動させる機能や、不透明な効果をつける機能などがインスペクタの数値を触ることで作り出すことができます。

名前のスーパーや、小見出し、登録お願い告知など決まった動きをする汎用的なアニメーションがワンタッチで作れます。

B. “調整クリップ”にかけて、複数クリップをまとめて動かす(プロっぽい)

  1. エフェクト→Adjustment Clipを上レイヤーに載せる
  2. その調整クリップにMagic Animateをドラッグ
  3. InspectorでZoom/Whip/Spin/Dissolveの各コントロールをオン
  4. 調整クリップの長さ=アニメの長さと思えばOK。リズムに合わせて長さを切るだけでタイミング管理が爆速
    ※この“調整クリップ+Magic Animate”の組み合わせは非破壊編集で超便利。ズームの開始点/終了点、ピボット、アニメ長の扱いもシンプルです。 (Orson Lord)

具体的な設定例(そのまま真似してOK)

1) トーク動画の“間”でズーム小気味よく

  • 使う場所:話の切り替え、ツッコミ、オチ
  • 設定
    • Zoom In=ON / Zoom Out=ON
    • Anim Length=0.8~1.0秒
    • Pivot=顔の中央(目と目の間くらい)
    • Easing=In: Quint / Out: Quad(※お好み)
  • コツ:調整クリップをビートに合わせて1秒きっちりに切り、マーカーでインの終点を目印に。これで“タメ→スッ”が作れます。 (Orson Lord)

2) 商品レビューのBロールを“スッと出してスッと引く”

  • 使う場所:製品のディテールを見せたい瞬間
  • 設定
    • Whip In=左から / Whip Out=右へ
    • Zoom=Inのみ(1.0→1.2)
    • Delay=インを0.1秒遅らせて、被写界深度の気持ちよさを出す
  • コツReveal系Depth系プリセット(有料版)を組み合わせると、下の映像を**“めくって見せる”**演出が一瞬。リールやショートの“パパッと感”に刺さります。 (mralextech.com)

3) 旅行Vlogの写真スライドに“ぬるっと奥行き”

  • 使う場所:フォトのスライドショー、場面転換
  • 設定
    • Spin=ごく弱め(角度小さく)
    • Zoom=In/Outをゆっくり(1.0→1.15→1.0)
    • Anim Length=1.2〜1.5秒
  • コツPivotを被写体に置くと“寄り感”が出る。Spinはかけすぎると“バラエティ”になるので、控えめが吉。 (CineD)

4) ゲーム実況のフェイスカムに“呼吸”をつける

  • 使う場所:リアクション時のPIP(小窓)
  • 設定(プリセット応用):Facecam系プリセットで、登場はWhip In+軽いBounce、退場はDissolve
  • コツ:テンポの速い編集ほど、In/Outの分離が効きます。「出す時は派手、消す時は静か」にすると視聴者のストレスが少ない。 (CineD)

タイミング合わせを“プロっぽく”する裏ワザ

  • Anim Lengthをまず確認して、同じ長さでマーカーを打つ
  • 調整クリップをOption/Altドラッグで複製→マーカー同士をピタッと合わせる
  • Pivotで“どこに寄るか”を決め、Delayで“どの瞬間に効かせるか”を微調整

この3点を守るだけで、音ハメカット割りとの同期が気持ちいい。しかも後から長さをいじっても破綻しません。 (Orson Lord)

無料版と有料版の違い(ざっくり)

  • 無料版:核となる「MagicAnimateV3」エフェクトが使える。ズーム/ウィップ/スピン/ディゾルブ、入出力の選択、開始・終了位置、遅延、カーブ調整など基本機能は十分。
  • 有料版($29.99)カスタムプリセットを作れるSaverツールや、背景・被写界深度・リビール系の追加ツールタイトル/ジェネレーター、**50+プリセット(V3初期時点)**などが解放。表現の幅がかなり広がります。 (CineD)

よくある失敗と“瀬戸的”リカバリー

  • かけすぎ問題:「全部にWhip!」は危険。重要カットだけに限定して、他はディゾルブ+微ズームで呼吸させる。
  • Pivotの置き忘れ:顔やロゴなど視線が集まる場所にPivotを合わせると“寄りの説得力”が増す。
  • 長さバラバラ:Anim Lengthをまず決めてから編集。調整クリップを同じ長さで複製して統一感を出す。 (Orson Lord)

“ここで効く!”効果的なシーン例(そのまま台本にもどうぞ)

  1. オープニング:手書き風のタイトルが“ズバッ”と入る
    • BGMの1拍目でWhip In、2小節目頭でZoom Out。イントロだけで“この動画、編集わかってるな”感。
  2. 製品の“隠し機能”紹介:画面右からリビール
    • 本編をWhipで側に避け、Revealで下の説明テロップを出す(有料版)。“カメラ引いて見せる”より速い。 (mralextech.com)
  3. 写真スライドの場面転換:奥行きズーム+微スピン
    • 旅行の写真にDepth+Zoom(有料版)を薄く。1.2秒の一定リズムで「ぬるっ」と切り替わる。 (mralextech.com)
  4. フェイスカムのリアクション:出現は派手、退場は静か
    • Facecam系プリセットで出現→Dissolveで退場。シャウトは派手に、解説は静かに、で視聴者が疲れない。 (CineD)
  5. 締めのCTA:ロゴに“寄って”エンドカードへ
    • ロゴ中央にPivotZoom Inで気持ちよく寄せてエンドカードへ。編集の“余韻”が整う。 (Orson Lord)

まとめ:Magic Animateは“編集の思考スピード”を保ったまま画を動かす道具

僕らが欲しかったのって、「思いついた動きを、そのリズムのまま即座に再現できる」ことなんですよね。Magic Animateはまさにその装置。
まずは無料版
で触って、テンポに合わせて調整クリップを刻む練習から。

もっと遊びたくなったら有料版のカスタム&プリセットへ。キーフレーム地獄、卒業です。 (mralextech.com)

参考

  • 無料版の配布・インストール(.drfxをダブルクリック)、対応バージョン/OSなどの仕様。 (mralextech.com)
  • 無料版で可能な主なアニメーション(ズーム/ウィップ/スピン/ディゾルブ等)と設定項目、記事内キャプチャ。 (CineD)
  • 調整クリップ+Magic Animateの具体的な運用、Anim Lengthやマーカー合わせの解説。 (Orson Lord)

「キーフレームをポチポチ打つの、今日はお休みで。」
Magic Animate、ぜひ一度触ってみてください。編集、もっと好きになりますよ。