ロケで失敗しない 三つの確認ポイント

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

街に人流も戻った昨今。先日、イベントの撮影に行ってきました。

河川敷で開かれた青空市の模様を三分程度のリポートにしました。

あらためて振り返ると、取材系動画の編集は撮れ高勝負です。

限られた時間の中で使える映像を撮り切らなくてはならないので時間勝負になります。計算して撮影しないと撮影した映像を後から見て公開することになります。

あれが足りない、これが撮れていないと編集段階で悩んでもないものねだり。ロケを計画的に行う上での覚書を自分なりに作りましょう。

ロケ前に押さえておきたい確認ポイント三つ

ロケがうまくいかなかった原因の90パーセントは事前の準備不足です。

ロケに臨む上で必ず押さえておきたいポイントは三つあります。

ロケで抑えるポイントとは構成、段取りそれに機材の三点です。

構成

編集をする上で一番重要なのが構成です。

編集尺を例えば3分以内とした場合、どうがに使えるカットの数は限られます。

構成とは、番組尺の中でどのように話を展開するかという流れを作ること。

流れから外れる映像をいくら撮っても使えないものは使えないのです。

構成の作り方は作品によって様々ですが、基本は「 5W1H」です。

いつどこで何が、もしくは誰がと言う情報と、なぜどうしたと言う流れを組み合わせ骨格を作ると撮るべきものが見えてきます。

段取り

構成がまとまったら、その映像を確実に撮らなければなりません。

限られた条件の中支障なく撮影ができるようにするのが段取りです。

ロケ先の撮影許可や、導線の確保、インタビューの交渉、偶然写り込んでしまう対象への許諾とりなど大小様々です。

これをロケ当日にいちいち確認していくと撮影そのものができなくなります。

撮影時間を確保する上で、確認しなくてはならない点は打ち合わせ段階で詰めておきます。

この催事の場合は、

事前にイベントの主催者に動画の目的と動画の公開先をまず伝え、了解を得た上で細かな取材をはじめました。

目的と公開先は了解を得る上でかなり重要なので丁寧に説明します。

取材を始めると、取材しなければ見えてこなかった情報が出てきます。

面白いと思ったら、構成の要素を見比べながら撮影の優先度を変えます。

機材

事前の打ち合わせを続けるうちに、当日の撮影現場の様子が頭の中に浮かび上がってきます。

現場は屋内か戸外か、雨や風などの天候の影響はあるか。導線は確保できるか。電源は確保できるか。何らかの許諾は必要か。肖像権や著作権の対応は必要か。

数え上げればきりがありません。

数人のクルーで撮影できるプロと違って、フリーの動画撮影者の多くは1人体制。つまりワンオペが基本です。

そのため機材や荷物はなるべくコンパクトにしたいもの。

状況を見ながら撮影機材を準備します。

例えば室内で行われるトーク主体の撮影です。

講演会やセミナーなどの場合はベースとなる映像を三脚を立てて撮るのがベストです。さらに人物の顔抜き用のカメラがあると編集の幅が広がるかもしれません。音声はピンマイクがあるといい音が拾えます。室内なので電源が借用できれば照明も炊けます。

屋外のリポートでは電源の借用は難しいので基本手持ち。音声はショットガンマイク。三脚は使えないかもしれません。

このように事前に条件を思いうかげることで無駄のない撮影ができるようになります。

インタビューについて

構成上重要な役割を果たすのがインタビューです。証言には事実を裏付ける説得力があります。また同時に、視聴者の心を揺さぶる信頼感や共感の宝庫です。

私は、催事取材の際はキーバーソンを探し出し、インタビューを撮ることを心がけています。

インタビューといっても動画の尺の関係から使える要素は限られています。

押さえたいポイントは「動機」と「展望」です

なぜはじめたのか。これからどうしたいか。この二つの質問になるほどという答えが帰ってきたら、金星ゲットです。この動画では主催者の証言が取れたので編集上の着地点にすることができました。

まとめ

ニュースやイベントの撮影は一見ぶっつけ撮影のように見えますが、事前の準備が成否のカギを握ります。なぜなら編集に使える映像を集めなくてはならないからです。

編集に使えない映像を幾ら撮影しても無駄です。限られたロケ時間の中で編集で使える映像を計算に入れて無駄のない撮影を考えているのです。

とはいえ現場は生物。時と状況により撮影のタイミングは意図せず変化します。予定していた内容が取れなかったりすることは必ずおきます。

この動画の取材でも撮ったはずのインタビューがカメラを逆スイッチしたため録画されていなかったと言うミスをしました。またその逆に現場で偶然撮れた映像音声が構成を支える材料になりました。

そうしたミスをある程度想定した上で、若干余裕を持って撮影することが広がりのある動画づくりにつながるように思います。

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