【2021版】動画撮影ベストな マイクの選び方 【失敗から学ぶ】

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 マイクの選び方 を書きます。

撮影が終わってみたら肝心な音が録れていなくて困ったことはありませんか。

音が割れていたり、小さすぎて聞き取れなかったり、ノイズがあったり。

映像を撮ることに気を取られ、音については注意がおろそかになりがちです。

撮影に際してマイクをどれにするか考えるだけでも、ミスを減らすことができます。

とはいえ、マイクには色々な種類があるので何を選んだらいいかわからないのも事実。

私はインタビュー撮影をする機会が多いのですが、試行錯誤しながら今のスタイルにたどり着きました。

よく使うマイク
  • インタビューは2台のカメラを使う
  • インタビューは指向性のあるコンデンサーマイクを使う
  • コンデンサーマイクはXLR端子につなぐ
  • 同時にピンマイクをワイヤレスで別カメラにつないでダブル録音する
  • ダブル録音には別カメラに3.5ミリ端子を使う

私が主に使っているマイクは超指向性のガンマイクです。

屋外取材やインタビュー撮影が中心なので、風のノイズや環境音を避けるのが目的です。

このように収録する物に合わせてマイクを選ぶと、ワンランク上の映像素材を録ることができます。

マイクの種類がわからないという人は、撮影目的を決めて、それにあったマイクを選ぶといいと思います。

マイクの種類

マイクは用途別に五つの分類に分けられています。

  • 無指向性
  • 双指向性
  • 単一指向性
  • 鋭指向性
  • 超指向性

ざっくりいうと、環境音などの広い画角の音を録るには「無指向性」、マイクの前方の音を拾いたければ「単一指向性」、騒音の中でピンポイントに音を拾いたければ「超指向性」を選ぶのが基本です。

無指向性マイク(カメラ内蔵マイクなど)

ビデオカメラにはマイクが内蔵されています。種類はだいたい無指向性と呼ばれる平均的に音が拾えるタイプのマイクです。

だいたい3メートル以内の音は録れるように設計されています。

デメリットは騒音のある場所ではノイズも拾ってしまうこと。狙った音をしっかりクリアに録る必要があるのなら、指向性マイクを別途用意した方がいいです。

単一指向性マイク(ハンドマイクなど)

雑踏でのインタビュー取材などでよく見かけるのが単一指向性のハンドマイクです。マイクを向けた先の音だけを録ることから単一指向性と呼ばれています。

中級種以上のビデオカメラの中には、カメラに取り付けるマイクを別売するケースがあります。カメラの頭頂部にあるマルチインターフェイスシューに接続して使います。私が使用しているマイクは価格帯は8千円程度のものです。

用途はマイクが向いている方向の音だけをしっかり録音するためです。周囲の音も一緒に録りたければカメラ内臓マイクがあります。ですから選ぶなら単一志向性のマイクがおススメです。

屋外で撮影する場合が多いと、風切り音に悩まされます。ぼぼぼーという音です。この音を避けるにはウィンドジャマーという風防が欠かせません。

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鋭指向性マイク

狙った音だけしっかり録りたい場合によく使うのが鋭指向性のショットガンマイクです。

ショットガンマイクはロケの現場などで音声さんが竿の先につけて音を拾っている風景で見るあのマイクです。

マイク前方の狭い範囲に感度を持つマイクで、屋外での会話やインタビューによく使われます。

ショットガンマイクを使うことで「被写体の声がメリハリよく」拾えます。

超指向性マイク

インタビューでは、音の記録が絵の記録よりも重要になります。映像がボロボロでも音が録れていれインタビュー収録では保険をかける意味で、先ほどご紹介したピンマイク(ラベリアマイク)を胸元に仕込みます。

ピンマイク

このピンマイクからの音源は被写体の襟などに仕込んでワイヤレスで飛ばすこともあります。

被写体が移動するようなインタビュー撮影などで使われるのが襟元やネクタイなどに取り付けるピンマイクです。マイクで拾った音を腰に装着したトランスミッターなどで送信するもので、人物の動きなどを気にせず録音できます。

マイクに近いほうがクリアに録れる性質がありますので、カメラ内臓のマイクで録音するよ圧倒的にノイズの少ない音声が収録できます。

カメラと被写体が離れていたり、万が一のため別に音声だけ録音したい場合はピンマイクをiPhoneなどに繋いでボイスレコーダーで音声ファイルとして録音する方法も裏技として頭に入れておくといざという時役に立ちます。

この二つの音声を別々に収録することで、万一被写体が動いてしまってショットガンマイクが拾えなかったり、ピンマイクが服に擦れてノイズが乗ってしまった場合などに備えることができます。

ワイヤレス送受信機

テレビカメラ用には無線(Bluetooth)により、遠くの音を収音できるワイヤレスマイクが登場しています。

周囲の音がきになる場所や、風が服屋外ではビデオカメラのマイクだけでは音が拾えません。そのためインタビューなどでは無線付きのマイクがあると便利です。

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現在使用中のワイヤレスマイクがSonyのECM-AW4です。送信側にマイクが内蔵されていて、電池で駆動します。受信側はビデオカメラのストラップに固定できるのでかなり手軽に取り回しできます。

こうした無線機を使う時、気をつけなくてはならないことが二つあります。

  • マイクは隠す
  • 電池は新品に交換する

情報系のテレビ番組で、取材班が訪ねて行くシーンがあります。出てきた取材先の人物の胸にピンマイクが付いていることがたまにありますが、それはプロとして完全にアウトです。たとえ演出であってもヤラセ感が見えた瞬間に白けてしまいます。マイクは隠すのがマナーです。

送信機の電池寿命です。生放送の歌番組などでは、リハーサル終了後本番前に全ての電池を新品の電池に入れ替えます。充電式電池を使わないのは完全充電でも使い捨て電池よりも電圧が低く歪みの原因になることからです。

商品選びの際、注意したいのはデバイスとの接続方法。USB端子のピンマイクやミニジャックプラグなど仕様を確認して自分にあったものを選びましょう。

超指向性マイク

投稿動画の世界ではあまり見かけませんが、テレビロケの風景などで目立つのが、カメラの脇から突き出された長い竿のようなマイクです。

ガンマイクと呼ばれる単一指向性の特徴をさらにスーパーにした超指向性マイクです。

地用指向性マイクはほとんどが業務用。マイクを向けた先の音以外は拾わない上、かなり遠くの音もクリアに捉えることができます。

マイクの方式

初心者にはイマイチわかりにくいのがマイクの方式です。

マイクには「ダイナミック型」と「コンデンサー型」の二種類があります。

どちらも同じように指向性ごとに商品が出ているので迷うところですが、高級なマイクはコンデンサー型が多いです。

マイクの違いは電源が必要か不要かで分かれます。
「ダイナミック型」は電源が不要ですが、「コンデンサー型」は電源が必要です。
コンデンサー型は内蔵電池もしくは外部からの給電がないと動作しません。
さらに細かくいうと、「ダイナミック型」は電源がない分、収録した音の信号は小さくなります。
音の信号が小さいということは、後々編集作業などで音のレベルを上げる作業などが必要になります。
コンデンサー型と比較して、作業が増える分、音が劣化しやすいのです。
良いマイクは外部給電式のコンデンサーマイクが多いのは構造上の理由があるのです。

マイク端子の問題点
マイクにはもう一つ接続する端子による違いがあります。
一般の一眼カメラに使われているマイク端子と、プロ用のカメラに使われているマイク端子は異なっています。
一眼カメラに使われているのはミニプラグと呼ばれる3.5ミリジャック。
プロ用カメラに使われているのはXLR端子、俗称キャノンケーブルと呼ばれる端子です。
XLR端子はノイズを拾いにくい設計になっていることから業務用で使われます。
さらにXLR端子はマイクの電源ケーブルとして使えるため、コンデンサーマイクを接続できるのも利点の一つです。

プロ用のビデオカメラにはXLR端子が大抵二つ付いています。しかし、一眼カメラにはステレオミニジャック端子が一つついているだけ。

したがって一眼カメラではダイナミックマイクか電源内蔵式のコンデンサーマイクのどちらかしか使えません。

つまり一眼カメラで良い音声を録ろうとするのは難しいと言わざるを得ないのです。

一眼カメラによっては、アクセサリーシューに装着して使うガンマイクが使えるものがあります。
しかし、実際にマイクの音を聴き比べてみると「高いものには理由がある」と言われていることがよくわかります。

一眼カメラで良い音を収録したいと思ったらカメラとコンデンサーマイクの構成にした上で、カメラとマイクの間に電源ユニットを噛ませるなどの工夫が必要になります。

私の解決策
以上、試行錯誤の末私が選んだのはカメラ二台でインタビューを収録するスタイルです。
これは、まずハンデイカムのアクセサリーシューに指向性のガンマイクを載せて映像と環境音を拾う。
据え置きの映像用にBMPCC4Kを使い、BMPCC4KのXLR端子に超指向性のガンマイクを繋いで録音する。
編集でBはMPCC4Kの音声を元に編集し、ハンディカムの映像をインサートとして使う。
でした。

音声の収録は、決定的なタイミングを逃さず、適正な音声レベルで、ノイズを避けて録音することが鉄則です。
鉄則を守ることがなかなか難しいのが音声の世界。
音声のプロたちが存在する理由がマイクえらびをすることでわかります。

信頼できるメーカーを選ぼう

安いからと言う理由でピンマイクを購入したところ、ネクタイなどに取り付ける金具が壊れていて往生しました。メーカーは名の知れない中国のメーカーでした。録音した音声が割れて使えないマイクもありました。激安系は注意すべきです。撮影は二度と撮り逃しができません。

インタビューなど、音の収録に意味があるロケでは映像はおまけのようなものです。証言の中身に意味があるからです。証言さえ録れていれば映像は写真などで代用することもできます。

音声専門のスタッフが付くのは、重要な要素である音をしっかり録音するために欠かせないのです。商品の購入に当たっては、信頼できるメーカーを選びましょう。