RAWで撮れる。12ビットで撮れる。そして安い。
じっくり美しいものをしっかり撮れるのがBMPCC4Kの持つメリットです。
そんな機能に期待して導入したBMPCC4Kでしたが、正直ドキュメンタリー撮影には不向きだということがわかりました。
ドキュメンタリー動画撮影に BMPCC4K がダメな理由
使ってみて感じた体験談を書きます。
- デカイ
- バッテリーの持ちが悪い
- オートフォーカスがキツイ
- 撮影中に自動露出調整機能は使えない
- 手振れ補正がない
- 液晶が見づらい
BMPCC4Kのデメリット
大きくてかさばること、バッテリーの持ちが悪いこと。手振れ補正には期待できないこと。
以上の三点は織り込み済みでしたが使ってみて実感したのが臨機応変な撮影には向いていないこと。
この機動性の低さが最大のデメリットだということがわかりました。
BMPCC4Kの長所であるRAWで撮れる。12ビットで撮れる。そして安い。という点を評価した上での話ですが、ざっくりいうとオート機能は使いものになりません。
BMPCC4Kのデメリットを簡潔にまとめたのがこの動画。実際使ってみると動画が指摘する通り癖のあるカメラであることがわかりました。
動画の言わんところを家事用が来すると以下の6点になります。
デカイ
カメラの自重は極端に重くはないが、横幅が長いのが欠点。一般のカメラサイズにあわせて作られたジンバルの中にはBMPCC4Kが載せることができないものがある。
バッテリーの持ちが悪い
先代機であるBMPCC1は普段暴言を吐かない人も「ボケっ」と叫ぶほど減りが早い。BMPCC4Kは「ふざけんなよ!」程度の減りの速さ。私の実感ではスタンバイも含めバッテリーの持ち時間は20分。野外ロケなどでの運用には複数個のバッテリーを持っていくことが必須時要件。
オートフォーカスがキツイ
オートフォーカスとは自動で対象を追尾してピントを合わせる機能のこと。液晶をタップして被写体にフォーカスさせる機能はあるものの、行ったり来たりするので正直不安。レンズの中には対応しないものもある。
センサーサイズがマイクロフォーサーズなので背景を意図的にぼかす「ボケ」が撮りにくい。
撮影中に自動露出調整機能は使えない
挿絵一遊に絞りや感度、シャッタースピードを変えるとガクガクと画面が切り替わる。つまりスムーズに切り替わらないため使えない。
手ブレ補正がない
本体に手ブレ補正がないので手持ち撮影は広角レンズに限られる。レンズ側に手ブレ補正があればなんとかなることからBMPCC4K +オリンパス12-100mmのペアを組まざるを得なくなる。
液晶が見づらい
角度調節が可能なバリアングルではないため自撮りはほぼ無理。
ドキュメンタリー撮影に使えない
致命的な問題点は液晶表示私が使ってみて感じた一番の欠点は液晶が見えにくいことです。
BMPCC4Kは様々な指摘があるようにオートフォーカスがほぼ利かないカメラです。
そのため、被写体をマニュアルで追わなくてはならないことがままあります。
ピント合わせはカメラマン一生かけて会得する技術といわれるように難度の高い技です。
ところが液晶の明るさが足りないためフォーカスの確認がしづらいのです。
特に外光を背負って撮影するとモニター画面が真っ暗になります。
マニュアルフォーカスを手助けするため輪郭の色が変わってフォーカスが合ったことを示してくれるガイドも内蔵されていますが、モニターが暗いので逆光下ではほぼ見えません。
追い打ちをかけるのがBMPCC4Kはオートフォーカスが機能しないことです。
被写体を追いかけたり、インタビュー取材などマニュアルでの的確な操作が求められるドキュメンタリー撮影でフォーカスがとれない。つまりピントがとれないのは致命傷です。
ドキュメンタリー動画制作を考えている人はこの動画を見てから選んでも遅くはないと思います。
まとめ
全部マニュアル操作に頼らざるを得ないと思って使うカメラです。
繰り返しますが、BMPCC4Kの長所はRAWで撮れること。12ビットで撮れること。そして安いという点に異議はありません。使いこなすためには適材適所を撮影者が模索する必要があります。
例えば音声入力は独立した2チャンネル。しかも10ビットで収録できるので音の加工や調整も可能です。
この機能を使うことで雑音に強い音声収録ができる点は捨てがたい魅力です。
メイン機材で使うというより、三脚撮影が前提のシーンで使い道を考えた方がいいかもしれません。
私は今後機動力で撮る部分はHDのハンディカムに任せたいと思います。
インタビューや風景撮影などオート機能を使わずに済む撮影はBMPCC4Kに任せる方針で撮影計画を立てるつもりです。
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