【Pr】起動から素材取り込みまで Premiere Pro 設定方法

ワークスペース
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 設定方法 を書きます。

Premiere Proのよくあるお悩みの一つに、編集画面のレイアウトが元に戻らないという困りごとがあります。

Premiere Pro で作業中に誤ってパネルを移動してしまいました。元の画面(パネルの位置)に戻すにはどうすればよいですか?

私も初心者の頃結構やらかしました。

Premiere Proのワークスペースは慣れてくると使いやすいのですが、初めのうちはレイアウトが元に戻らないので苦労します。

ということで起動から素材取り込みまでの操作方法を、ワークスペースの設定方法に絞ってまとめました。

起動前の準備

動画の編集では数多くのファイルを使います。

むやみにファイルを移動するとPremiere Proはファイルを探せずにエラーを表示します。

なので、編集に使用するファイルは必ず特定のフォルダーに保存することをおすすめします。

ソフトを立ち上げる前にフォルダを作成しましょう。保存先はシステムディスク以外の高速SSDが望ましいです。

・ファイル名は、「管理番号 (追番) + プロジェクト名」で設定、下層フォルダは「素材」「編集」「完成」としているケース。
動画制作ファイル【整理法】フォルダ構成のサンプル付き | アユミーノぶろぐ

・プロジェクトフォルダの名前は”日付+プロジェクト名”。下層フォルダは「00_projects」「01_master」「02_org」「03_work」「04_import」「05_export」としているケース。
【Premiere Pro】プロジェクトフォルダ整理術 | Vook(ヴック)

私の場合は

ファイル名は「西暦日付+プロジェクト名」として、下層フォルダは
01_Project ・・・・DaVinciやPremiere Proのプロジェクトデータ、アーカイブファイル
02_Media ・・・撮影素材、効果音やBGMなどの音楽素材
03_Render ・・・中間素材、
04_Export ・・・書き出し(完成した)動画
としています。

整理術

高速SSDが望ましいのは、作業中は頻繁にディスクにアクセスするため、OSが置いてあるシステムディスクの効率が下がるからです。

フォルダの作成が完了しましたらPremiere Proを起動します。

Premiere Proの初期画面

Premiere Proを起動すると最初に「ようこそ」と書かれた画面が表示されます。
いろいろ書いてありますが、はじめての人は画面左上にある[新規プロジェクト]をクリックします。

Premiere Proでは、編集中にプロジェクトファイルと呼ばれる作業ファイルをつくり、その中で編集を行います。

次に開いた画面では、画面上に「プロジェクトが開いていません」、画面下に「プロジェクトを新規作成するメディアを選択する」と表示されます。

これは自分専用の作業机ができていないことを示すサインです。

画面左にあるフォルダの中から起動前に作成したフォルダを選択します。
すると、画面下にあった「プロジェクトを新規作成するメディアを選択する」という表示が消えます。

画面右下にの[作成]をクリックすることで[新規プロジェクト]が作られ、[ワークスペース]と呼ばれる編集画面が表示されます。

ワークスペースの画面構成

初心者がよく迷うのがワークスペース画面です。

[新規プロジェクト]が作られた際、表示された画面は固定画面ではありません。

なので、触っているうちにレイアウトが崩れ、もとに戻れなくなったりすることがあります。

Premiere Proではワークスペースのレイアウトが自由に変えられるため、もし迷ったら、レイアウトを初期化することでスタートラインに戻ることができます。

レイアウトを初期化するには[メニュー][ウィンドウ][ワークスペース]から[保存したレイアウトにリセット]をクリックすることでワークスペースの初期化をすることができます。

[新規プロジェクト]と[ワークスペース]の違いがよくわからない人もいます。

そんな時は、作業場と作業机をイメージしましょう。
プロジェクトとは、動画Aを作る作業場、動画Bを作る作業場というイメージです。
[ワークスペース]は一言で言うと、自分専用の作業用スペースです。
勉強机のようなものですが、リアルな勉強机と違うのは、用途に応じて切り替えが可能なことです。

[ワークスペース]には、映像の編集に特化したレイアウトのワークスペースや、音声の調整に特化したレイアウト、色の調整に特化したレイアウトなどのワークスペースがあり、[メニュー][ウィンドウ]から自由に切り替えることができます。

パネルの役割と追加方法

[ワークスペース]上には[パネル]が並んでいます。
それぞれ用途に応じた機能を持っていて自由に大きさや位置を変えることができます。
作業ごとに使う引き出しのようなツールで、役割を理解することで作業効率を高めることができます。
ここでは[メニュー][ウィンドウ][ワークスペース]にある[初期設定]の画面を使って説明します。
初期設定画面には上下三つずつ、六つのパネルがならんでいます。

Premiere Proのワークスペース設定は正解がありません。
練度によってカスタマイズ可能です。
参考例が公開されているので自分に合ったレイアウトを見つけましょう。

パネルを追加する場合は、Premiere Proのメニューの中の[ウィンドウ][追加したいパネルの名前にチェックを入れる]により、ワークスペースにパネルを追加することができます。

ワークスペースを元に戻す

画面上部のワークスペースバーが表示されない場合

画面上部にある「ヘッダーバー」の右側の方にある「ワークスペース」アイコンの左側にある「縦棒」を左側へドラッグします。

すると 裏側に隠れていた「ワークスペースバー」が表示されます。

Re: ワークスペースバーのタブが表示されない – Adobe Support Community – 12901379

素材の読み込み

[ワークスペース]と[パネル]との違いが頭に入ったら、実際に編集してみると理解が進みます。

素材を読み込む前にプレミアプロ上でフォルダを作成しましょう。

プレミアプロではフォルダのことを[ビン]と呼びます。
※フォルダのことを[ビン]と呼ぶのはDaVinci Resolveでも同じです。

ビンはプロジェクトパネルの右下にあるアイコンをクリックして作ります。
フォルダができたら、素材を読み込みます。

素材を読み込む方法はメニューバーから行う方法とプレミアプロに直接ドラッグアンドドロップする方法があります。

メニューバーから行う場合はファイルをクリック読み込みを選択します。

素材を読み込むと、[プロジェクトパネル]の中に[シーケンス]と呼ぶアイコンが作られます。

[シーケンス]とは動画や音声素材などが並んだ編集データの事です。

タイムラインに素材を並べると、自動でその素材に合ったシーケンスが作成されるのです。

シーケンスが設定されなかった場合は手動で[メニューバー][ファイル][新規シーケンス]で作成します。

次にシーケンスの設定を行います。

Preniere Proでは動画の縦横サイズなどの設定はシーケンスの設定で行います。

[プロジェクトパネル]の中にできた[シーケンス]と書かれたアイコンを右クリックして[シーケンス][設定]をクリックします。

面倒な場合は[クリップに最適な新規シーケンス]でもOKです。

すると編集画面が開くので縦横サイズなどの数値を調整します。

YouTube動画を前提に、ここでは横1920、縦1080とします。
シーケンスを選択していないと動画を書き出すことができないので注意しましょう。

シーケンス設定

書き出しの設定画面にはいくつも設定項目がありますが基本的には調整は不要です。

以上が基本操作の解説になります。

Premiere Proの作業環境は自由に設定できますが、設定中に迷うことがあります。初めての頃は基本に沿って学んでいくことをお勧めします。

ワークスペースのカスタマイズ方法

Premiere Proで動画編集を続けているうちによくあるお悩みが、ワークスペースの窮屈さです。

編集作業をして感じたのが、デフォルトのワークスペース(画面配置)が使いにくいということ。しかし、使い始めたばかりで、そもそもどう変えたら使いやすくなるのかがわかりませんでした。

邪魔な機能を整理したくても、どうやって片付けたらいいかわからない人いませんか。

お悩みを解決します。

効率が上がる ワークスペース の作り方

YouTube動画編集でよく使うのは次の3つのカテゴリーです。

  • タイムライン
  • プレビュー画面
  • ツール切り替えパネル(プロジェクト、エッセンシャルグラフィックス、エフェクトなど)

Premiere ProのワークスペースにはYouTube動画投稿しか行わない人にとっては邪魔な機能も置かれています。

使わない機能は一旦片付けると広々して使いやすくなります。

例えば下記のようなワークスペース。

プレビュー画面は右上に配置します。

画面下にはタイムラインを最大幅配置します。

左端にはツールパネル、右端にはオーディオメーターがあると便利です。

タイムラインを広く使う理由は長尺の編集がしやすくなること。

クリップの移動や入れ替えが楽になります。

効率アップの秘密は残った左上のコーナーです。

ここにはツール切り替えパネルのスペースを配置します。

ツール切り替えパネルにはプロジェクト、エッセンシャルグラフィックス、エフェクトなどが切り替えられるようにします。

YouTube投稿動画の編集でよく使うのはテロップのデザイン、トランジション、アニメーションです。

さらにプロジェクト、エッセンシャルグラフィックス、エフェクトを常設しておけば8割がた作業が完結します。

さらに効率的に使うため習熟したいのがショートカットキーです。

マウスでいちいち切り替えるのは時間がかかります。

左手だけで操作できるショートカットキーを使いこなすことで能率がアップします。

メニューバーの「編集」→「キーボードショートカット」を開き次のように設定しましょう。

・Ctrl+3:プロジェクト
・Ctrl+4:エッセンシャルグラフィックス
・Ctrl+5:エフェクト
・Ctrl+6:エフェクトコントロール
・Ctrl+7:Lumetriカラー

これで「エッセンシャルグラフィックス」と「プロジェクト」パネルの入れ替えが楽になります。

チュートリアル動画

【超初心者向け】編集画面(ワークスペース)の操作とカスタマイズ方法について【Premiere Pro動画編集】

ワークスペースの操作とカスタマイズ方法、ワークスペースの保存方法などの解説。

【初心者向け】ワークスペースのカスタマイズ方法【Premiere Pro / プレミアプロ チュートリアル】

Premiere Proの初心者向けシリーズと言うことでワークスペースについてお話していきました。 Premiere Proのワークスペースのカスタマイズに正解はないと思いますので、自分好みのワークスペースをカスタマイズしてみてください!

ワークスペースの保存法

自分が使いやすいようにレイアウトをデザインすることをカスタマイズするといいます。

今回カスタマイズしたレイアウトは保存しておきましょう。

「ウィンドウ→ワークスペース→新規ワークスペースとして保存」を選択することでワークスペースの配置を保存することができます。

再起動した時、必要に応じてワークスペースを読み込んで使うといいでしょう。

まとめ

  • 動画に使用する専用フォルダは事前につくる
  • ワークスペースは作業机。用途にあったワークスペースが自由に選べる
  • 編集に使う道具はパネルに分類整理されている
  • 作りたい動画の寸法や形式は、シーケンス設定で調節する

機能がむき出しで表示されている編集ソフトは人によっては心理的圧迫感を感じさせます。

ふだん使わない機能を隠しておくだけでスッキリ作業がはかどります。

ワークスペースの使いにくさにお困りの方はぜひお試しください。